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本業は専業主婦という起業


今回は起業について、私なりのお話をしたいと思います。

私は、こども3人を抱える主婦の傍、古民家の運営とオーガニックスイーツの販売や出店、清掃業等を営む個人事業主でもあります。

「主婦」と「仕事」

本業は専業主婦という起業家。このお話をさせて頂ければと思います。

女性は子供を産めばいきなり「ママ」という人種にカテゴライズされる日がやって来ます。それまでどんな人生を送ってこようと、全員ママという同じカテゴリーに自動的に入ります。

いきなりですが、仕事しながら子育て、ハードすぎませんか?

まず、産休明けにうまいこと、0才クラスの保育園に入れられたとて
、0才クラスの保育園に持ってく荷物の量、半端ない!!

まず月曜と金曜の布団!!
歩ける未就園児と違って、0才児を抱っこし、そこにお布団セット、そして大量の荷物、となるとショルダー両サイドでも間に合わない量です。
それを無理矢理、一人の人間(自分)にくくりつけ、
園に向かい、それらの荷物を設置する&泣き叫ぶ我が子を無理矢理引き離す、というそれだけで一仕事なのに、それが通勤の一コマに過ぎないという地獄。

送迎親達との秒のコミュニケーションから生まれる謎の一体感。

そこから通勤に向かい、就業開始時刻に滑り込み、静まり返ったオフィスで仕事〜この時間だけが癒し。誰も途中で私を呼ばない!!
急に泣き出したり暴れ出したり、漏らしたりしない!!快適な環境。
そこに鳴り響く保育園からの着信・・・「お熱があるみたいなので、お迎えお願いします」・・・白目になる母親。

ここからはひたすら職場の方々に平謝りして、明日はどうせ休みになるだろうけど、明日の朝また連絡入れますという事にして、かたずかない仕事を残し、迎えに行って、待ってるのは体調不良による機嫌のめっちゃ悪いお子様との寝られない日々〜もしくは小児科巡り・・・

こんな日々が私にもありました。

辛かったです。仕事が辛かったんじゃなくて、両立がしんどかったです。でも子供が本当に手のかかる時期なんて短いので、少し我慢すれば乗り越えられるような気もしていました(まだ2人しかいなかったので長くても数年だろうと)

「産休育休時短の代わりに働く身にもなって」

コレ、何気ないランチの時に友人女性が言った言葉なんです。私にではなく、普通に仕事の愚痴。だから本音。キャリアを重ねて、仕事をし続けてる年上の女性なのですが、育休も産休も取らない立場。彼女は私が若かった頃からずっとよくしてくれていて、飲みに連れて行ってくれたり、今でもランチをするような仲です。

会社の子持ちの女性への愚痴だったんですが、有給休暇をすごく消費する(それでも足りんやろ)急に休む(急に熱出すんや)昼休みは机に突っ伏して寝てるから何も聞けない(毎日熟睡できないから疲れてる〜)と聞いてて耳が痛い内容でした。

しかし、彼女の意見は正しいのです。同じ給料で仕事の負担が違うなら文句が出るのは当然ですよね。給料が違ったとしても同じ職場で急に休まれたり迷惑なのは確かです。

ママが働くのを理解して欲しい、ってすでに業務をかなり負担している彼女に言うのは酷すぎませんか?上司が悪い?代わりに人材を入れられないの?でも今時、そんな余裕がある企業は少ないですよね。

これは一体何が問題なのだろう

働くママも、働くママと一緒に働く女性も、誰も悪くないのに、平和じゃないし、業務に差し支えてる問題。ついでに私の場合は業務に加え、家庭にも差し支えてる問題(子供の世話が出来ない。余裕がなくて家もぐちゃぐちゃ)

考えてみると、どうしてママだけが育児を負担してるの?っていう家庭の問題だったり、働くママの仕事をそのまま通常の業務と一緒に振り分ける会社の問題だったり、誰かが休むと回らなくなる人数で回してる、それが本当に適正な人員なのか??そもそも、そんな事で揉めてるのは日本だけ!?国!?国がいけないの!?もう何それ!どこから!?

「もう自分達で会社作りましょうよ」

これは、何気なく見ていたネット配信で、某有名著名人女性が女子大の講演会で言ってた言葉です。男性優位社会がどうとか、男が家事をしないとかするとか、そこに文句言っても仕方ないし、変わらないから、自分達で会社を作った方が早いと、言ってたんですよ。

それ!!

起業したきっかけとかを聞かれたり、どれが本職なの?とか聞かれますが、私の場合、キラキラしたかっこいい理由はないのです。

よく、劇団員とか、バンドマンとかが言う本職はそっちだけど食べていけないからこの仕事をしている、と言うのがあるじゃないですか。

私は本業は専業主婦ですが、夫だけに家計の負担をかけるわけには行かず、仕事してるんです。私は、1日の大半、私のエネルギーの大半を洗濯、掃除、家事、育児と同じ事の繰り返しに使ってます。なので、エネルギーを主婦業に取られててもまわせる仕事しかできない(気分はバンドマン)

贅沢な暮らし

主婦業もこだわろうと思うと、食事も節約よりも品質向上。家族の健康を守る身としては、より良いものを食べさせたいし、そのような食を支えてくださってる生産者の方々を応援したい。掃除も自然素材にこだわりたいし、リネン類や肌着もコットン100%にしたい(さらに欲張るとオーガニックコットンとか)暮らしをするにはお金がかかります。

で、どうせ仕事するなら・・・

家事という商品価値の見直しと地位向上をしたい!

そもそも家事に報酬がないからわかりにくだけで、同じ事を家事代行で頼むとその価格に驚くと思います。専業主婦がいる事によってその家庭には見えない収益があるのです。贅沢をしているのです。

家計管理に、栄養管理、ハウスキーピング、これは1つの家庭を会社や社会と考えると重要なポジションです。

会社だって全員が直接の収益に繋がる仕事をしてるわけじゃないのに。

本業の家庭を維持させる為に、融通の効く仕事をしてる私ですが、目指すのは家庭の維持に対する労力の見える化です。誰もが主婦をやる必要がある訳ではなく。家電がどの家庭にもあるように、必要なものとしての、家事という商品価値の見直し。

そして家事代行サービスの普及と品質向上、家事代行スタッフの給与賃金上昇(それだけで食べていけるくらい稼げる仕事にしたい)育休、産休、育児中(子供が成人するまで親には色々ある!)対応していく職場環境作り。

まだまだ発展途上ですが、後世に続く若い女性達の役に立てる事もあるかもしれない。

そんな小さな希望を持って。今できる事を少しずつ。これからも頑張ります。

ここまで読んでくださりありがとうございます。

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