やまと絵展と応挙館
銀杏並木が黄金色に輝いた秋。
秋晴れの上野公園へお散歩しました。
幼い頃、家族で岡山から上京。
それ以来ずっと東京の西側に住んでいるので、
谷中、蔵前、清澄白河、人形町、神保町…
東側には好きな街がたくさんあります。
江戸時代から文化の中心。
ウエストサイドでは感じることのできない品格があって好きです。
そんな文化のど真ん中。
上野公園にはパフォーマーやミュージシャンが音楽を奏で、のんびりと過ごす人達で賑わっていました。
ずっと気になっていた「やまと絵展」へ。
ほぼ国宝!重要文化財!
という噂通り、次から次へと貴重な作品のオンパレードでした。
今回の目玉のひとつ。
四大絵巻物が一度に集まる!
と言っても、源氏物語絵巻と鳥獣戯画しか知らない初心者もいいとこのわたしにとって、何をどう見たらいいのかもわからず。
とりあえず、人だかりの列に並んでみることに。
なるほどねー
絵巻物って下に展示してあるから、遠くからは見えず。
ミリ単位で動く長い列に並び、その時を待つ。
間近に見る1000年前の絵巻物は色褪せているけれど、
保存状態がとても良い。
流暢な古文の解読はできないけれど、
紫式部の息吹を感じて、感動です。
今の恋愛小説やミステリーものですね。
当時の人達夢中になっただろうなぁ。
鳥獣戯画は、あの有名なウサギやカエルではなく、丙巻の展示でした。四期にわたり展示入れ替えをするそうです。
一番印象に残ったのは信貴山縁起絵巻。
1m以上展示されていましたが、残りの巻の太さを見るとほんの一部だということに驚きます。
空を飛んだり、伽藍の観音がいたり、喧嘩したり。
スピーディーで奇想天外なストーリーが展開されていて、これぞアニメーションの原点です。
絵巻物、とても興味深い。
双眼鏡を持参してじっくり鑑賞している方がちらほら。
なるほどー!
細かいところまで見たくなりますね。
他にも障壁画や屏風絵など1000年の歴史を学び、日本画の面白さを発見です。
展覧会の後、庭園を散策していたら、趣のある日本家屋が。
期間限定でカフェとしてオープンしている「応挙館」です。
入口には立派な盆栽。
中に入ると円山応挙の襖絵(複製画)に囲まれながら、畳でお食事やお抹茶を頂くことができます。
トウハクからの流れで、ご褒美気分。
来年1月28日までオープンしているそうなので、是非チェックしてみてください!
雅な気分に浸れますよ。
今日も最後までお読みいただき有難うございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?