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オルタネート


加藤シゲアキさん原作の本で、ジャニーズオタクとしては絶対読みたいなと思っていて、発売後すぐに買い、昨年11月に一度読んで、今年2月にもう一度読みました。
2度読んだ理由は、親友Kちゃんが読んだタイミングで、内容の記憶が薄くおさらいしたかったので。




登場人物が多いのだけど、だれひとりキャラクターが被らず、把握がしやすかった。オムニバス形式大好き。

○いるるとダイキの関係性が本当に素敵。なんだかんだ相性ピカイチなコンビ。
○ダイキは大人すぎる。冷静でもあるし、苦しみも本当の幸せも分かる人。
○尚志は世間知らず所はあるけれど、夢をまっすぐ追いかけてる人。(個人的にキングコングの西野さんのイメージ)
○凪津は頭が本当に固くて、傷つかないお付き合いしかしたくない、オルタネートを信奉していて、自分の非を認めない。個人的にマッチングアプリを信奉はしていないけど、一番感性が近いのは凪津かなと。

他にも、素敵な登場人物が沢山いるんやけど、メインはいるる、尚志、凪津の3人。



個人的に好きな台詞が

「自然界だって完璧じゃないのに、私は人がそれを越えられるとは思わない主義なの。だからその遺伝子レベルの相性っていうのにも懐疑的なわけ」


科学の先生が、オルタネートで遺伝子を調べた凪津へ言う台詞なんやけど、凪津の奥底に隠れてる、見破ってほしくない本心を付いてるような気がして。もちろん遺伝子での相性って大事かも知れないけど、それ以上に感性や価値観が合う方が大事かなと考えさせられた台詞。人間も動物だし、理性はあるけど。凪津はこの台詞で気にさわる感じだったけどね。


「きれいな部分ばかり見ても、本質は分からない。この花の美しさを真に理解出来るのは、今、この球根を植えている我々」


ダイキが凪津へ言う台詞で、凪津がダイキと出会うことで少しずつ、考え方が変わっていくきっかけににもなる台詞。家族でも恋人でも友達でもきれいな部分しか見れてない関係は薄っぺらい。本当の信頼関係は結べないよね。


恋なんてしたくない。誰の事も好きになりたくない。私が私じゃなくなるのがとてもこわい。なのにもうひとりの自分は勝手に動き出して、三浦くんに近づこうとする。


いるるがライバルであり、後に恋人になる、三浦くんと気持ちが通じ合う前に自問自答する場面。このいるるの気持ちは感慨深いというか、恋って「感覚麻痺」と同じだなって個人的には思っていて。いるるもそんな感じなのかな?思ったりもした。
ちなみにこの時、ウィークエンドシトロンを一緒に食べるんやけど、親友Kちゃんと「週末に大切な人と一緒に食べたい」って意味が込められていて素敵だよねって話してました。
この、ウィークエンドシトロンが物語の鍵になっていくんやけど、親友Kちゃんと私は三浦くんに不信感しか出てきませんでした(笑)



オルタネート、色んな意味で考えさせられて、登場人物(特にメイン3人)が成長していく姿に心を打たれます。私も凪津と一緒に成長していかないとね。
親友Kちゃんとも話してたんですけど、これは、映像か舞台化しそう。加藤シゲアキさんの作品って多いし、楽しみにしてますね。




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