【長男】帰り道の異変・後編
小学校3年生の長男が帰り道に近所の子2人に連日ランドセルのふたを開けられていました。
それを学校に報告したところ、2人から謝罪を受けました。詳しくは前編をお読みください。
今回は謝罪後どうなったかを書きます。
イラストは「みんなのフォトギャラリー」から使わせていただいています。ありがとうございます。
すぐに逃げたボス的な女の子
この問題のカギは女の子がこの問題からすぐ手を引いたことでした。
先生や保護者の方には「ランドセルのふたを開けて2人でふざけあっていると思っていた。止めようとしなかったのはよくなかった。」と言っていたらしいです。
模範的な答え方だな、と思いました。段ボールの件は、お店の敷地から取ったものではなく、公園で拾ったものにすり替わっていました。
どう考えても長男の話の方が、辻褄が合うのに先生は女の子の話を信じ切っていました。
私が子どもの時にいじめられたときもそうでしたが、いじめっこにはふたつのタイプがいます。
ふざけの度合いが過ぎる子と、外にストレスを発散する賢い子です。
ふざけの度合いが過ぎる子は、大きくなるにつれてより強い相手からやられたりして淘汰されますが、賢い子は上手くすり抜けて自分がいじめに関与した事実を無かったことにします。
何より厄介なのは、先生は自分が優秀と思う子の味方なことです。
女の子のママは直接やってきた
その後、女の子のママは直接やってきて謝罪に来ました。ただ、内容は助けられなくてごめんね。というもので、ランドセルのふたを開けた男の子が悪いという言い方でした。
でも、被害にあったうちの立場からするとその女の子はこの辺りの男の子のボスです。
可愛くて賢いその女の子が関わっていたから、筆箱を捨てるまでエスカレートしてしまったし、そもそも最初の原因になった段ボールの件は女の子の指示によるものです。実行犯は男の子だけど主犯格はお前だろ。という思いが私の中では渦巻いていました。
でも、事実を明らかにするよりも帰り道が平和なことが一番。と私は自分に言い聞かせました。
女の子のお母さんは教育関係の仕事をしているとてもしっかりした方なので、きちんと女の子と関わってくれるという確信があったのと、長男が2人の謝罪を受けてすでに許していたのでそれ以上追求はしませんでした。
男の子の方は
1年生の時もトラブルがあった彼。どんな保護者の方なのか会ったことがありませんでした。ただママ友から年の離れた兄弟がいるという話だけは聴いていました。
4年生になってからですが、旗振り当番がその男の子の家と重なり、偶然お目にかかることになりました。
自ら長男の母です。と名乗り「いつもお世話になっています。」と声をかけました。
でもお母さんの方は終始「一番下の子で甘やかして育てていますから。」としかいいませんでした。
雰囲気的に消しゴムの件も放課後の件も知らない。もしくはスルーしようとしているようでした。
これは改善する余地は男の子の方にはなさそうだなと察知しました。
問題を解決しようという気持ちがあればいいのですが、外の問題は学校や本人に任せますというスタンスの親御さんも多くいて、何も知らない。もしくは関与する気がない場合があります。
この件で学んだことは被害にあっている場合よりも、加害をしている場合の方が知ろうとしない限りわからないという怖さです。
相手が嫌がることを一方的にしない。親としてきちんと教えたいことだなとこの時改めて感じました。
対処の仕方は地道に
対処としては、子どもの交友関係に口出しするよりも大きなトラブルに発展しないか心の中でものすごく心配しながら見守るしかないなと思っています。
そして、これはトラブルだけではないのですが子どもにとって「相談してもいい親」で有り続けることを大事にしています。
学校にしてほしいこと
私自身のいじめにあったときにも感じた事ですが、加害者と被害者どちらにも接している当事者である学校や先生が公平な判断をすること自体難しいと思います。
ただ、願いとしては学校や先生は、いじめにあった側の子どもの心身を守ることを第一に考えて欲しいです。
その後の長男
長男は私に話したこと、2人から謝罪を受けたことで大きな安心を得たようでした。親からすると「トラブルに気づけて良かった。」の一言です。
その後、ランドセルのふたを開けていた男の子は、少年スポーツ団に入部して放課後はそちらに行く機会が増えて下校時間が重ならなくなりました。
ボス的な女の子も、男兄弟の面倒を見ていた為に男の子たちの中にいた部分があったのですが、親御さんの介入で男の子たちの中に常にいる状態ではなくなりました。
結果、継続していじめに合うことはありませんでした。
そして「9歳の壁」の記事にも書きましたが3年生の間に長男自身が成長し、相手に対して自分の気持ちを伝えることは悪い事ではない。と思うようになったらしく、「嫌なことは嫌だ。やめろ」と強く言えるようになりました。
そのため、引っ越しするまでランドセルのふたを開けた彼とは学年が変わっても結局1年生からずっと同じクラスでしたが、長男の対応が変わったことで、関わりはあってもいじめに発展することは無くなりました。
この話は「こうしたほうがいい」という話ではありません。長男の場合の話です。
子ども同士のトラブルは、親が介入するか、見守るべきか、どこまで関わるか難しいなと感じています。大事なことは自分の子がどうして欲しいのか丁寧に聞くところからかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回はnoteを書き始めてから3年経つので、振り返り記事を書きます。
よろしくお願いします。
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