破壊

一つの苦から百の苦が一瞬にして顔を出す
やっと積み上げたお城は崩れ落ちて
音と飛び散る破片に目が奪われる
壊れるならいっそ何もかも壊れてしまえ
微かに確かにある存在も感情も
いっそこの手で終わらせればいい
全てをぶち壊して
草一つ無い砂地に立って
深く息を吸い込んでみたい
過去の果てに沈む私に逢って
やけをおこす夜を持ってきたい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?