もう一人の私

振り返るたび過去は暗く重く
私の心にのしかかってくる
どれだけ深い哀しみがあったら
人は人をやめたくなるんだろう
もう無くなったと思ってた涙は今日も流れる
久しぶりに鏡を見たら
赤い目で私が私を見てた
子供の頃してたように
私は無理して笑顔になる
『大丈夫だから泣かないで』
私は私に言い聞かせる
どんな時ももう一人の私は私についていた
もう一人の私はいつも正しい道を示した
私がいつもそれを信じなかった
だから何度も命を落としかけたんだ
それでももう一人の私は私を励まし続けた
泥沼の沼地の人生から這い上がる為に
幾つもの試練を乗り越えてきた
人並みの幸せな暮らしを手に入れるまで
どれだけの闇夜と闘ってきただろう
目をつぶると襲う恐怖とも
闘ってきたんだ
もう一人の私が言う
『私はまだ大丈夫まだ頑張れる』
私は私に聞いてみたい
この努力に終わりなんてあるの?
この哀しみに
終わりなんて
あるの?

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