思いやりだけは奪わないでください

まだ小さかった頃
「思いやりだけは奪わないでください」って
神様にいつも祈っていた
何もかも奪われる人生の中で
思いやりだけは奪われたくなかった
人に生まれてきたのなら
せめて優しい人でいたいと
願った
鳥にも花にも
平等に優しい人でいたいと
うまくいかない事は
いつでもある
消えてしまいたい時は
いつでもある
きっと誰にでもある
だけど私は
いつか神様に逢えた時には
「祈りを聞いてくれてありがとう」と
言えるような人でいたい

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