悲しい夜

部屋の窓から
工場の煙が見えたわ
悲しい夜は
いつも遠くを見てた
歩いて行けるぐらい近くに
川が流れてて
昔はよくひとりで来たわ
あの時もやっぱり
悲しい夜だった
時々考えたりする
死ぬことは
逃げることなのかしら
この街で過ごした月日に
どんな意味があるのかしら
もう二度と戻れなくなっただけだわ
水面に映る
この街のあかり
悲しい夜だった

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