この苦しみは重すぎて

この苦しみは重すぎて
誰もかわりに持てないほど
この哀しみは深い深い霧のように
目をこらしても誰にも見えないほど
私はこの苦しみを抱きしめて
この哀しみを抱きしめて
ごめんねって言う
何もしてあげられなくて
助けてあげられなくて
こんなにも私は無力で
ごめんねって
何度も何度も言う
泣きながら言う
この苦しみや哀しみが
少しずつ少しずつ
涙と一緒に身体の外に流れ出て
私の苦しみが少しでも軽くなって
私の苦しみを
半分持ってくれる誰かがいたら
その時ありがとうの意味を知る
私の哀しみの霧が少しでもはれて
この哀しみを
一緒にわかち合う誰かがいたら
その時心の穏やかさを知る
そんな日が
いつくるのかという不安の中
そっと祈る

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