思い出話その1・名古屋

こんな風だし、なんかちょっと現実と違うところの、思い出話とか自分のすきなものの話でも書こうかなぁと。
長いし、いったい誰が興味があるのやら、だけれど…
自粛生活でもう暇で暇で仕方がなくなったら、どうぞ。笑
毎日なにかしら、書きます。

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16歳の終わり、服屋でバイトしていたころ、一年で一番忙しいお正月の初売りを乗り越え、久しぶりにゆっくり連休がもらえた一月の末。
どこか行こう!となって、ひとり、夜行バスをとった。

四国から行ける遠く、というと、大阪神戸の向こうは東京か名古屋で、なんとなくたぶん、東京がこわかったのかしら、
はじめてのひとり旅(というとなんとも大袈裟だけれと)は、名古屋だった。

地下鉄も、ラッシュも、スタバも初めて見たこの日。
大須観音にお参りして、当時好きだったヨーロッパの古いもの、服やアクセサリーを、バイト代しっかり使いきる勢いでもりもり買う。
雑誌でしか知らなかった、はじめてみる美しきものたちに、本当にわくわくして、はぁ、こんな素敵なお店がこんなにたくさんあるなんて!

荷物をたくさん抱えた夜。
サラリーマンにまじって味噌煮込みうどんと味噌カツ食べて、お土産用のお菓子買って、ういろう買って、八丁味噌買って。シャチホコのついたキティのシャーペンまで買う。(たぶん妹にあげた)

たった一日。
あのショートトリップは、その後のものの価値観というのか、自分にとってすごく大きなものだったと思う。
ひとりで、自由で。
なにもこわくなくて、もう、とめどなくたのしくて!
またバイトに、いつもの田舎の生活に戻っても、いろんな人がいる、いろんな生き方がある、という記憶。

ちょうど一年後に、また同じ場所に行き、お店のお姉さんが覚えていてくれたのも、うれしかった。

あのとき大須観音で絵馬に書いた願い事は、そういえば、叶ったのだなと思い出す。

また行きたいなぁ。
落ち着いたら。
もうあんなにもりもり服は、買わないだろうけれど。笑

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