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【自作詩集】 霧の森〜記憶を彷徨いながら〜

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オーストラリアに来てからの風景や心情を綴った詩 心から消し去ることのできない想いなどの書き殴りの詩
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2023年3月の記事一覧

【詩】初恋

【詩】初恋

小学校5年生の春
彼は遠くから見ても光り輝いていた
クラス替えがあって彼と同じクラスになると
私のところに来てこう言った
「ねえ、僕を見てたよね。
僕も君を見てたんだけど、気づいてた?」

席替えの時、彼は私の隣に座る予定だった子と
席の番号票を交換していた
先生に不正を知られずに
私達は隣同士座る事になった

ある日彼は机の下で私の手を握ってきた
びっくりしたけど嬉しくて
それから毎日ずっと手を

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