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【詩】二月十六日の憂鬱
トチ狂った歯車を噛み合わせた昨晩
親と、上司と、同僚と、友人と、
沢山の人々を振り回した十五日
喫煙所は酒で囲まれている
ビィル、ウィスキィ、リキュゥル
換気扇を回しては行けない
溺愛する煙草すら許されなくなった
死ぬも無く生きるでも無く
暗峠の微かな隙間で過ごす
誰にも見つからないように
己を腐らせる場所からの脱却
己を落ち着かせられる家路へ
社会不適合の烙印
致し方無し
己は己で生きる道を探す
或いは、全てを諦めて捨てる
憂鬱な世界は何処までも続く
灯りは赤りは紅りは明かりは
何処にあるのか考えてみると
左腕と右瞼に行き着く
自分が撒いた不敗の種
今に華麗に花開くのだ
どうか誰も関わらないでおくれ。
腐り敗れるひとは俺一人で十分。
生
死
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