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【詩】馬鹿正直
羽ばたくことを忘れた烏は
やがて道端で轢死体になる
歩むことを止めた人間は
薮の中隠れる木偶になる
信じる心を忘れてしまえば
狡猾に上手に世間を渡れる
黒くて暗い思念の渦の中で
嘘を忘れて生きていれば
狭苦しい中に光が射すよ
馬鹿でいいじゃない
狡賢いよりずっとね
朋輩に向けたあの言葉
風化し切った記憶だが
彼の光になったらしい
道標も目印も目標も無い道の先に
銀河の抱擁が待っていると信じて
行くあてもなく足を進めていこう
極彩色のモノクローム
向かい風に背中を預け
ドブの底から這い上る
湿々と した夕涼み 蒲公英と
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