「龍雪」

冬曙
寒波を越えた朝
カーテンを豪快に開く
そこには可愛い氷柱達

残雪
やはり昨晩も降ったらしい
粉砂糖を撒いた畑
今年の米は美味いだろうな

凍結
きっと日陰の雪解け水は
凍り付いて中々溶けない
皆様どうかお気をつけて

寒心
依然心調は良くならず
悪くは無いが良くも無い
ひと時満たされれば必ず
空っぽの九が襲って来る

筆愛
前作には深い愛があった
題材が「私」だったから
私の経験と想いを散りばめた
この作品を超えるものを産めるのか

愛彩
いつぞや風呂場で閃いた妙案
シャワーに打たれ頭を抱えて
その妙案は愛と共に生まれた

溺愛
愛が無ければ筆は進まぬ
愛を以て筆を進めようか
筆はキーボードだけれど
筆に愛を込めて綴ろうか

逆鱗
あの可愛い氷柱達を
ひとつにまとめてみたら
龍の鱗になったりしてね
一枚々々の氷柱が逆鱗だったりしてね
逆鱗に触れてはならないよ、絶対にね
怒りは負のエネルギー
喜びは生のエネルギー

太陽
木々を超えてやっと昇ってきたね
私と家族のあざらしたちを暖めて
心に残る氷塊と薄雪を
綺麗さっぱり溶かしてくれよ
頼んだぜ。