【詩】Dear,Mermaid...
透き通った瞳
うらら色の髪
純白に輝く鱗
対するは
濁った眼
腐った心
醜悪な面
共通するのは言葉だけ
貴方が泳いでいる間に
私は溺れているのです
ギラギラの海で生きるものと
御薬漬けの陸で活きるものは
相容れられるはずがないから
約束なんてちっぽけで微々たる言葉だけど
それを蔑ろにしてはいよいよ溝鼠の兄弟分
せめてセルフィンプレコの様に世界を清く
憎悪と怨念を代わりに喰らって生きてやる
か細くて拙くて情けない言の葉に
手を差し伸べてくれてありがとう
溺死するのはあと一度だけだ
私に海なんて似合わないから
精々雨に撃たれて藻掻くだけ
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