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【詩】Tick-Tack-ing

曲の合間で微かに聞こえる
黒猫が尾を振り秒針を鳴らす

タック

朋輩は帰ってしまった
私の飯を美味い、うまいと言いながら
沢山食べていってくれる
朋輩は帰ってしまった

チック

換気扇のごうごう唸る音

タック

冷蔵庫が突然叫び出す

チック

夜に考えてはならぬ
理解している
頭で分かっていても
脳を制御できず回転

タック

あと何年間燃え続けるの
あと何年で灰になれるの

チック

こんな夜は酒を飲みたい
HIGHになり高みの見物

タック

ところがどうだ
日曜は酒場が空いていない

チック

昨日も飲んだでしょう
依存症になっちゃうわ

タック

私は依存性だからね
何かに寄りかからないと生けないんだ

チック

磯を眺めたい
行く気も無い

タック

あとは寝るだけ

チック
タック

煩いね

チック
タック
チック
タック

喧しいね
耳栓をしようか

Tick
Tack
Tick
Tack
Tick
Tack

嗚呼
これは鼓動の音だ
こればっかりは仕方無い

Tick

タック

チック

Tack

ちっく

タック

Tick-Tack

続行

浪漫ちっくな夜の底

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