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【詩】災脳

井の中の蛙、大海を知らず。

自分の持つ数少ない武器は
世界へ剥き出しに向けた時
どれ程の威力があるのか?

例えば、言の葉
私の紡ぐ文字言語

「才能あるよ」
言われたところで
その道の達人と比較された訳では無い

例えば、音楽に対する執着
聴く音に対する情熱

「拘りあるね」
言われたところで
その道で生きる者と比例しているとは言い難い

「いつでも死ねる」

この思考こそが最も強力な武器だ
刃を向けるは世界と己自身である

生きて成功に辿り着こうが
最果ての歯車に堕ちようが
意図せず最期を迎えようが

ツケは返し切る事が出来る

どうせ死ぬのなら
後腐れ無く死にたい
常に脳内は生死の境界
命ある内に勝負せずして
果たして後悔は残らぬのか

もう後戻りは出来ない
トチ狂った咆哮を空へ
自分の道は自分で拓く
その道が断崖の闇でも
只進むしかないんだよ

咲く梅は雨に打たれ
咲く桜は風に撃たれ

蕾を咲かせたいならばとびきりの嵐を
誰も真似しようとすらしない生き様を

死にたきゃ死ねや
生きたきゃ生きろ

誰が決めるでも無い
マッチの先端はまだ燃えている

春雨に 堕ちた決断 いつ芽吹く

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