【詩】Mad Hatter
透明ビニ傘帽子屋さん
あなたは叶えてくれますか?
Q.想い人と結ばれたいのですが…。
A.ならば空と同じ色をした杖を十字架にしなさいな。
Q.疲れが中々取れません。どうすれば…。
A.一度目を瞑り、左半身を窓から出してご覧。
Q.何かに追われているような胸騒ぎが…。
A.ならば貴方が追いなさい、匕首を忘れずに。
さてここで暖かい紅茶を数杯
只只悩める世間の皆様を崇拝
Q.憎くて憎くて仕方ない人への対処法は…。
A.それは素敵な一日だ!魚の背鰭と踊ろうよ!
Q.朝が来ることが憂鬱で仕方ありません…。
A.夜のままにしておけばいい、逆立ちで三日月を掴め。
Q.厭世思考に支配されてつつあって…。
A.私の帽子から滴る水銀を四滴舐めたまえ。
この世の中は正気で生きるより
多少気が腐れてる方が楽なのさ
魔性の月は御生憎様、曇の彼方
鈍臭くて鉛の味がする水と酸素
明日の午前三十九時になったら
銃弾と鋒を混ぜたクッキーを作ろうよ。
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