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【随想】やさしさってなんだろう

 おはようございます。ここ最近はまた5時半〜6時に起きる習慣が戻ってきて、筋トレも再会出来て心身共にかなり健康になってきました( 'ω')

 今朝の筋トレ中に、「やさしくなりたい」がシャッフル再生で流れてきました。「家政婦のミタ」の主題歌になった曲ですね。

 この曲を聴きながら、「やさしさってなんだろう」とシンプルかつ小難しい疑問が頭の中で囁きました。

 カメラロールを見渡すと、酔っ払って撮った1枚の写真が。これを見て、例題のようなものが浮かんだのです。

【優しいのはどっち?】

あなたは道を歩いていて、あなたと親しい人が車を運転しています。運転手がこの交差点に差し掛かった時、どっちの行動が「やさしい」と思いますか?

1, 先に交差点に侵入し、左右の安全確認をして、車が来ていないことを運転手に伝えてノンストップで交差点を右折させる。

2, 助手席に乗り込み、一時停止線で車を止めさせて運転手と一緒に左右を確認してから出発し、その後車を降りる。

 皆さんはどう思いますか?続いて次の質問。

 あなたの親友が「お金が無いから貸してもらえないか」と相談に来ました。その親友は仕事を辞めた直後でアルバイトをしながら日々なんとか生活しています。あなたにとって「やさしい」と思える行動はどちらですか?

1, 親友に同情し「大変だよな、頑張れ」と言って1万円を貸す。

2,親友に同情し「知り合いで人手募集してるところあるから紹介するよ」とお金を貸さずに仕事を斡旋する。

 いかがでしょうか。私はどちらも「2」を選びます。何故かと言うと、「1」を選んでも表面上の解決にしかならないと考えるからです。

 何故こんな事を思いついたかと言うと、中々に心を抉るストーリーながらもリアリティの塊だなぁと思う「闇金ドッグス」シリーズが大好きだからです。

(↑Huluで見られます。ただのダイマです←)

 特にこの「闇金ドッグス5」、シリーズの中でも特に重苦しいストーリーなところが精神衛生上悪くても何度も見てしまうからです。

 簡単に、ネタバレ無い程度に説明しますね。


 闇金稼業で働く須藤司(写真1番右)が、認知症を抱える母親の介護に苦しむ沼岸というおっさんにお金を貸します。このおっさんは仕事の要領が悪く、クレームの嵐。ある日ついに仕事をクビになってしまい、更に困窮する生活に。生活保護を申請するも、「働けるでしょう」と一蹴されてしまいます。

 そこにNPO法人の男が現れ、「お困りでしょう、生活保護を貰える手助けをしますよ。」とノウハウを説明。その男の言う通りにした結果、生活保護を受給出来るようになります。しかし、その男は実は貧困ビジネスに手を染めており、受給された額の半分を持っていってしまいます。もちろん沼岸は反論しますが「不正受給がバレたら一生生活保護受けられなくなるぞ」と脅され、切羽詰まった生活はどんどん加速していきます。

 司への返済も滞り八方塞がりになった時、そこに居合わせた男が数千円を「無いよりマシだろ」と言って沼岸に渡します。

 しかし、社長の安藤忠臣(写真1番左/山田裕貴さん。バチバチにかっこいいので本当に見て欲しいです←)が一喝するのです。

「それでコイツの明日が変わんのか?」

 これ以上はかなりのネタバレになるので伏せます。笑


 私はこのシーンがとてもとても好きなのです。おっさんは渡された数千円に必死に飛びついてしまうのですが、結局困窮した生活から抜け出せない事は分かっているのです。

 先程の2つの問に対して私が答えたのはそう言った理由だからです。氷山の一角を削り取るより、氷山そのものを何とかしてあげないとどうしようもない。

 「孤独の歯車」を書こうと決めた理由のひとつに、今の日本が抱える「行き場を失った若人達に対してどうしてあげるのか」という問題を解決して欲しかったというものがあります。仮にも元・教員。ネットニュースで見る度に(何とかしてあげたいけど、俺に何が出来る?)と思ったものです。

(もし良ければ読んでくれると嬉しいです。ってまたダイマかよお前←)

 今朝のんびり面接の準備をしながら思ったことです。困ってる人が近くにいた時、何故困っているかを見極めて、その大元を解決しようとしてくれる人こそが「やさしいひと」なんじゃないかなって。私も、「やさしくなりたい」と思いながら日々頑張って生きていこうと思います。長々とお付き合いありがとうございました☺️

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