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海外MBAへの挑戦|凡人のグローバル・キャリア戦略

このマガジンでは、「26歳までパスポートも持っていなかった純ドメ田舎モノがグローバルキャリアを歩むまで」というテーマで記事を書いていきたいと思います。海外で働いたり、英語や中国語を使って働いたりすることを将来の選択肢として考えている方の参考やモチベーションになればと思い、自分の経験をご紹介したいと思います。

今回は、私の海外MBAへの挑戦について書かせていただこうと思います。なぜMBAなのか、どのように海外MBAを検討していったのかなどをご共有させていただきます。

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海外MBAに興味を持った理由

以前の記事でご紹介した通り、ゴールド・カラーとの出会いやフィリピンへの短期留学を通して、海外志向が高まったことで、まず「会社を辞めて海外に長期留学する」ということを真剣に検討し始めました。

ただ、当時私はすでにアラサーを迎えており、新卒で入った会社でそれなりに経験も積んでいました。マーケティングの仕事自体もハードではありましたが嫌いではなく、キャリアを単なる留学のために中断することに微かな不安もありました。その中で、キャリアを中断するとしても、マーケティングの専門性を高めつつ語学力を身につけられるという点で「MBA留学」というものにたどり着いたのです。MBAとは、Master of Business Administrationの略で、経営学修士のことを指します。要するに、ビジネスをマネジメントするための学位です。

MBAは世界共通の概念です。留学の後、海外の会社に転職する時も武器になるのではと考えたのも、MBA取得を志した理由です。

アジアMBA留学の検討

MBAに関して情報を集めるなかで、MBAを卒業すればただそれだけで評価された一昔前とは違い、世界トップレベルの大学でもない限りは、その学位を取るだけで一気にエリートになれるという状況でもないことを知りました。現代は世界中の大学でMBAの学位を取得できるようになっているので、希少性が低くなってきたことも大きな理由の一つです。

また、欧米の大学でMBAを取得するには、大学によっては数千万円の費用がかかります。会社からの派遣で留学できる場合などは良いかもしれませんが、会社を辞めて私費で留学しようと考えていた自分にとってはかなりのリスクになります。そんな中で、アジアの大学への留学という選択肢があることを知りました。参考にした書籍はこのあたり。

学費も生活費も安いアジアの国でなら、当時の貯金を切り崩せば借金をすることなくMBAを取得できそうでした。また、アジアのMBAは入学要件としてGMAT(英語で数学などを解く難関試験)などの提出が求められない場合も多く、フルタイムでハードに仕事をしていた自分にとっては入試ハードルが低いことも魅力的です。そしてアジアの大学の中でも特に注目したのはフィリピンとマレーシアの大学でした。

フィリピンのMBA

まずフィリピンは、とにかく生活費と学費が安いことが検討した大きな理由です。学費自体は数十万円でMBAが取れる大学もありました。かつ英語が通じる社会なので英語力の向上には良い環境だと考えたのです。そして私は実際にマニラの「デ・ラサール大学」という大学に現地まで見学しにも行ったのです。

デ・ラサール大学は日本で言うと慶應大学のような大学で、フィリピンでは私立の最高峰の大学の一つです。たまたまセブ島短期留学時代の友人がそこで短期留学をしていたため、運よくキャンパスにも入れていただくことができました。キャンパスはフィリピンとは思えないくらい綺麗で洗練されており、キャンパス内にアップルストアのようなApple製品のストアがあり驚いたことを覚えています(公式のストアかどうかはわかりません)。キャンパス内はクーラーが効いていて快適、学生たちがおしゃれなスペースでコーヒーを飲みながらMac bookを叩いているという環境でしたが、1歩キャンパスの外を出るとスラム街のような街並みで物乞いの子どもたちがいる。そんな経済格差を浮き彫りにしたような場所でもありました。

マレーシアのMBA

もう一つの選択肢はマレーシアです。マレーシアの特徴は、イギリスやオーストラリアの大学院の分校が数多くあることです。マレーシア水準の生活費と学費で、イギリスのノッティンガム大学やオーストラリアのモナッシュ大学などの学位を取得することができます。特にイギリスの大学院は、在学期間が1年〜1年半でMBAを取得できる大学院もあり、短期間でMBAを取得できる点でも大変魅力的でした。

フィリピンに続いてマレーシアのクアラルンプールにも大学を見学しに行き、複数の大学を見ましたが、特にINTIインターナショナル大学という大学が入試内容のハードルも高くなく、キャンパスもとても綺麗で非常に魅力的に思えたことを覚えています。また、クアラルンプールは想像以上に都会で、街も綺麗。そして人も優しいという印象を受けました。電車の中でお年寄りに席を当然のように席を譲ったり、目が見えないと思われる方を周りにいた方が手を引いてあげる様子などを短期間の滞在で複数回見かけたのです。

このように現地視察もしっかりしたのち、最終的にはマレーシアのNTIインターナショナル大学MBAに目標を絞り、必要書類もバッチリ揃えたのでした。

ここから始まった英語の勉強

海外の大学院に進学するためには、当然ですが一定の英語力が求められます。MBA留学を目指すことにしたその日から、本格的に英語の勉強も始めていました。

多くの大学で英語の試験であるIELTSのスコアが必要ということを知り、この頃からスピーキングとライティングを生まれて初めて勉強することにしたのです。(IELTSはスピーキングとライティングを含む4技能のテストです)大学受験以来に勉強を始めましたが、1年後にはIELTSオーバーオール6.0という、海外大学の入学にはギリギリのスコアをとることができました。英語の学習法などについては、改めてまとめたいと思います。

オンラインMBAを選んだ経緯

大学に現地視察に行き、必要書類も揃え、英語IELTSのスコアも用意しましたが、最終的にこの時、私は会社を辞めませんでした。理由はこの時、勤めていた会社で海外勤務の可能性が出たからです。

当時、私が新入社員の時の当時の上司が中国の上海に駐在していたのですが、なんとその方が上海に誘ってくださったのです。尊敬し、慕っている方だったので、私はぜひ行きたいと思い、海外勤務の社内公募の選考に応募し、選考を受けることにしました。

一方でそれまで準備してきたMBAを諦めたくはなかったので、上海へ赴任しつつMBAにも進学する方法を検討することにしました。その結果たどり着いたのがオンラインMBAという道だったのです。

ただ、人生は何があるかわかりません。元上司の方は私を誘ってくださっていたのですが、会社の社内公募の選考で、情けないことに私は落選してしまったのです(涙)。退職と海外留学のタイミングを逃した私は、そのまま日本のオフィスで働きながら、海外大学のオンラインプログラムで学ぶことにしたのです。ここでの学びと経験は、次の記事でご紹介いたします。

凡人のグローバル・キャリア戦略

私費留学でMBA取得を実現するためにアジアMBAを検討する

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