ブランディング戦略の基礎知識まとめ
このマガジンは、事業会社でマーケティング担当者として13年以上働いてきた私が、事業会社のマーケターだからこそ得てきた経験を、今後マーケティングに関わる方や、マーケティングを学びたい方に役立てていただくために残すものです。お仕事でマーケティングに関わる方もそうでない方にもお役立ていただけるものにしたいと思っておりますのでぜひお付き合いください。
※このマガジンの背景や概要を知りたい方は、最初に書いた以下のnoteをご覧ください。こちらは全文無料で最後までお読みいただけます。
今回はvol.5として「ブランディング戦略の基礎知識」をテーマに書いていきたいと思います。まずは以下の「ブランディング戦略の一枚図」に目を通していただき、本文に進んでください。最後にまたこの一枚図を見ると理解が進むと思います。
「ブランド」とは
「ブランド」という言葉は、生活の中で聞くこともあるものですが、それが何かをすぐに説明できる方は少ないのではないでしょうか。「ブランド」とは一言でいうと「他のブランドと識別されるためのあらゆる要素」を指します。色や記号、名称や商品そのものの他にも、その人が過去の購買体験から得たイメージなども全てを含めて「ブランド」と呼ばれます。
ただ単に「ロゴ」を指すだけではなく、かなり広い範囲が含まれているということです。
ブランドエクイティ
ブランドには「ブランドエクイティ」と呼ばれるものがあります。「エクイティ」つまりブランドによってもたらされる「資産」のことです。ブランドが高い価値を持つことによって、どのようなメリットがもたらされるか、ということですね。経営学者のデイヴィット・A・アーカーは、ブランドエクイティを以下の5つに分類しました。
1.ブランド・ロイヤルティ
ロイヤルティとは「忠誠心」のことですが、つまり顧客がそのブランドに感じているこだわりや愛着のことです。高いロイヤルティがあることで、顧客はそのブランドの商品を繰り返し買ったり、他の人に勧めたり、他のブランドに乗り換える可能性が低くなったりします。
例えばあなたにお気に入りのシャンプーや化粧品があるとして、それを使い終わった時に何度も買ったり、人に勧めたりしているとすれば、それはあなたのロイヤルティが高いと言えますし、あなたの消費行動は、その企業に多くの利益をもたらしていると言えます。
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マーケターが最初の3年で学ぶこと
このマガジンは、事業会社でマーケティング担当者として13年以上働いてきた一介のマーケターが、事業会社のマーケターだからこそ得てきた経験を、…
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