好奇心が擦り減ったら「全て苦痛」と認めるところから始める

好奇心というか,自然な心の欲求みたいなものが,完全に摩耗しきる時がある.
摩耗,というかそもそもどこ行ったんだ?みたいな.
忽然と姿を消してしまう時.

そういう時は心の中で「無意識的義務感」が多くを占めていることが多い.
つまり自分自身によって気付かぬうちに,「やりたくないけどやらなくちゃ」と命令して何かしているということ.
気付かないから厄介だ.

だから,まずは「全てを義務だと感じていて,全てが苦痛だ」という事実を認めるところから始める.
ここのところ無意識的にやっていたことを「これ自分のやりたいことだと思ってやってたけど,本当は苦痛だったわ」とちゃんと宣言した上で切り捨てる.
無意識の自分も,別に悪気があって,苦しめようと思ってそれをさせてるわけじゃない.
ただ無意識の苦しみの声に気づけていないから,それに耳を傾けて,苦痛だと認めればいい.

そのような力の抜けた心が手に入れば,案外目の前にあるものは悪くないと感じることもある.
苦しさの原因は行為対象ではなくて,自分の中に住んでいた無意識的で善意的な義務感だったのだから.

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