【読書日記・5】小さな変化は、大きな一歩
いつの頃からかランドセルの色がカラフルになった。赤と黒しかなかった昭和世代の私は、そのどちらでもない色のランドセルを初めて見た時の衝撃を今でも覚えている。
小学校5年生の時だ。ピンクのランドセルを背負った1年生が入学してきたのだ。全校生徒の中、たった一人のピンクのランドセルは当然目立った。当時の私は、赤と黒以外のランドセルが存在することを想像もできなかったので、見かけるたびに珍しそうに眺めたと思う。
しかし、珍しかったピンクのランドセルも、いつしか景色に溶け込み一ヶ月も過ぎれ