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【読書日記・2】波平の睡眠時間


「めざせ、180センチ!身長を伸ばす7つの法則」黒川伊保子・著

完全夜型になってしまった中1の長男、波平の体内時計を戻すべく23時には寝るキャンペーンを開催中。
脳科学研究者の黒川伊保子さんの著書『めざせ、180センチ!身長を伸ばす7つの法則』によると、人生において180センチまで伸びるチャンスは男子の場合、14歳から17歳のたったの3年間らしい。毎日「早く寝て!」と言われても反抗期真っ只中の中1男子にとっては、うるさい雑音の何物でもない。

ならば、楽しい実験という事で。7つの法則を実行したら本当に180センチになるのか、波平に協力依頼をした。
この「協力」がポイントである。完璧に7つを実践するのは難しくとも、自分の体の変化であれば、体験型の波平には一番賢いアプローチになる。

とは言え、習慣化してしまった夜更かしを止めるのは容易ではなく、0時を超えて部屋の明かりがついていることも多々あり。180センチを目指すモチベーションが高い訳でもない彼は、再び母親の「早く寝て!」を面倒くさそうに聞くことになる。

「生きているだけで有り難い」と感じるのが誕生日である。その13回目の誕生日を迎える前日の夜22時。波平が申し訳なさそうな顔で白い巾着袋を持って来た。

…これ、洗濯間に合う?

日曜日の22時に給食の白衣。乾燥機にかければ間に合う。が、アイロンがけを朝からすることになる私は、ここぞとばかりに「22時30分の就寝を目指すならば」という条件をつけた。
これも「目指す」がポイントである。目標であれば出来るような気がするのが人というもの。努力義務のヘルメットと同じである。強制されると反発したくなるが、努力義務であれば歩み寄ってやっても良いかな?という気持ちになる。
反抗期真っ只中の波平も、やる気を見せて「うん!」と返事をして白い巾着を手渡した。

しかし結局、寝不足顔の波平の13歳がスタートする。
努力義務って、けっこう都合の良い言葉だよなぁーと痛感する日々である。

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