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ハレもケもハレ9 : 【同棲せずに結婚していいのか】が検索履歴に並ぶ

お付き合いをしている彼と同棲を検討し始めたのをきっかけに、人生とは?結婚とは?家族とは?を考え始めた今の心境を書き綴ることにしました。

経緯はこちらから : ハレもケもハレ0 : 人生の岐路に
立っている気がするので、書き記すことにしました。
∴過去エントリー
1 : 家探しを始める前から、問い合わせをするまで 
2 : 「あなたの幸せを思って」と母から言われたけれど
3 : まだわたしは何者にもなれていない
4 : 彼が入院するらしい
5 : 私は家と結婚するのか
6 : 食う寝るところが住むところ
7 : これからの「ふたり」の話をしよう( 前編 )
8 : これからの「ふたり」の話をしよう( 後編 )

今回は、「同棲せずに結婚する」ことについて悩んでいたときのお話。

🕊

深夜は考えごとが捗ってしまう。

それはたいてい悩んでも仕方がないことというか、解の無いことばかりだ。仕事のこと、今後のライフプランのこと、はたまた、彼との関係のこと。自分が何を悩んでいるのか考えてみるけれど、漠然とした不安としか言いようのない場合もある。そしてそういうとき、無駄なことと分かりつつも縋る先はインターネットになってしまうのが情けない。

彼とのこれからを考えるうえでいつも悩むのは、ただひとつ。同棲せずに結婚することに対する不安である。
もともとお付き合いを始めてすぐの頃から結婚を前提にという話はしていたし、1年くらい経ったら一緒に住みましょうかという話でまとまっていた。しかしここにも書いたとおりわたしの両親の( というより、主に母の )反対により叶わず。結局ふたりの中で「同棲せずに結婚する」ということで帰結し、そのままわりと具体的に結婚の話をするようになったのだけれど。

【同棲せずに結婚していいのか】
【同棲しないで結婚 後悔】
【同棲なしで結婚 メリット デメリット】
【結婚前に同棲 するべき?】

すこし文言を変えたところで大して情報が変わる訳でもないけれど、それでもポチポチと検索してしまう。
「結婚したという実感がないのがデメリット」「きちんと話しておかないとズルズル結婚のタイミングを逃してしまう」「この人と結婚していいのかという判断はお互いできる」「お泊まりやデートと同棲は違う」「同棲と結婚は違う」……etc.

ンなことはもう分かっているのである。

同棲を経て結婚したとて、同棲せず結婚したとて恐らく上手くいかないことは起こるのだ。20数年別に生きてきた他人がひとつ屋根のしたで暮らすのである。諍いが起きないほうが変な話だ。お泊まりと生活が違うことは自分が1番分かっている。彼が帰った瞬間ベッドの上でスマホ片手に数時間地蔵しているのだから。こればかりはどうしようもない。

とはいえ「えーいで飛び込んじゃおう!」と思えるほどのポジティブさはあいにく持ち合わせていない。わたしは思いつくだけの最悪の場面を想定し、それに怯えながら生きているタイプの女である。こうなったら前向きになるにはひとつ、ヒアリングに尽きる。

「もともと同棲してからのつもりだったけど、
ご時世的にもどうなっていくか分からないし
結婚しちゃった。
でも私はこれで良かったと思ってるよ。

そりゃさ、幾ら1人の時間を尊重してくれる
夫とはいえ、スケジュール共有してるTimeTreeに
私の予定ばっかり並んでるの心苦しいから、独身の頃は楽だったなあとか思うよ。あと、お互い一人暮らしが
長かったから、洗濯物のピンチの付け方ひとつ取っても、いいんだけど〜〜なんか〜〜違う〜〜!みたいなの沢山あるよ。でもそういうもんだと思う。私は、幸せ」


これは最近結婚した年上のお姉さんの言葉。

「同棲し始めてからもう少し苛立ったりトラブったり
するかと思ってたけど全然無い。
多分あっちのうつわの広さだと思う。

あ、でも良い意味で期待しないようにはしてる!
他人だからさ。『こうしてくれるだろうな』を
裏切られたとこで怒っても、それは一人相撲だから。
『こうしてくれると嬉しい』ってちゃんと相手に
言葉にするようにはしてる。結婚したらもちろんまた
変わるのかもしれないけど、俺は彼女と暮らしてるの楽しいよ」


これは兄と慕う元職場の先輩の言葉。

「結婚してからはね、結局自分作りよ。
どう自分の中で折り合いをつけていくか。
そりゃ上手くいかないことも死ぬほどあるよ。
でも夫婦になったんだからンなこと言ってられないなって思ってる。相手に変わってほしいと思うより、お互い自分を変えていけるといいよね」

これは昨年結婚した年上のお姉さんの言葉。

インターネットの海を溺れながら泳ぐより、知ってる人生の先輩たちの言葉のほうがよっぽどすんなりと受け入れられた。多分上手くいかないことは沢山ある。でもその上で「幸せ」と断言してくれたことに救われた。

そして、誰よりも大事な人に意見を求めた。

「わたしの両親の意見尊重して同棲せず結婚することになってしまうと思うけど、そのことに対して不安や不満はない?」

「ないよ」

あっさりと彼が言うので面食らう。もしかしてこの人、何も考えていない?いや、そんな訳ではないと思うのだけれど……そんな戸惑いが顔に出ていたのか、やさしい顔で彼が続ける。

「そりゃ色々あるでしょ。こんだけ長いこと違う人生送ってきたんだから。でも大丈夫じゃない?たしかに今の生活は楽だし、今後のほうが大変かもしれないけど。それが一緒に生きてくってことなんじゃないかな。それどうするか考えてく何か起きたらそのとき考えよう。そのときに話し合おう。」

これだけ心強く嬉しいことを言ってもらってもなおふとした時に悩んでしまうけれど、ひとまずの薬はこの言葉だ。要らぬ心配をするより目の前のこの人と向き合おう。結局web記事と同じような結論ではあるけれど、今ならやっとインターネットのあれこれに溺れずに向き合える気がする。




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