【まくら✖ざぶとん】⑨⑤『大阪万博』

えー、最近の時事と書いてトキゴトと読む時事ネタといえば、ゴーン容疑者の逮捕に貴景勝の初優勝、ナマハゲの無形文化遺産登録と盛りだくさんだが、やはりここは大阪での万国博覧会開催に快哉と喝采、の一件。

東京五輪の招致が「お・も・て・な・し」なら大阪万博は「お・い・で・や・す」、なにをどう招致したのかはいまひとつというかなにひとつ承知してやしないが、1964年以来の2020年東京五輪が56年ぶりなら1970年以来の2025年大阪万博は55年ぶり、同じ周期での開催にこぎつけたのは東京に負けられない大阪の意地、東京が五輪を見据え築地市場を東京湾の人工島である豊洲に移転したなら大阪は万博を大阪湾の人工島である夢洲で開催。

昭和を彩った歴史的行事が平成を終えた新時代にリバイバル、新年号の2年目に五輪で7年目が万博、ちょっとしょっぱなからとばしすぎなんちゃう、と阪神ファンなら不安にならんばかりの開幕ダッシュたるロケットスタート、ロケットエンジンなら岡本太郎ばりに芸術方面で爆発させて〈太陽の塔〉に次ぐ新たなシンボルの製作待ったなし。

この50年で世界は変わったこと変わったこと、エキスポのパビリオンは新世界よりはるかに新しい世界観、東京五輪はCOOL JAPANどころかTOO HOT JAPANでマラソン競技の開始時間の問題が話題だが、大阪万博こそ正真正銘のCOOL JAPANなら遊びに来るージャパン？と大阪らしいベッタベタなダジャレでも笑てまうくらいに期待されるは経済効果。

そこは天下の台所たる商業の中心地、経済活性化に一役買うべく持ち前の商魂たくましき商売根性の見せ所、上から読んでも下から読んでも「わ・に・な・れ・な・に・わ」はガンバ大阪の専売特許だがカタいこと言わんと使い回しの持ち回りで右回りに左回り、ここはいっちょ一致団結して観光客にあることないことおもしろおかしくベシャリにベシャる一枚岩の二枚舌たる三枚目こそ正真正銘の大阪人、万博だけに万策尽くして盛り上げてナンボ。

「な・に・わ・と・も・あ・れ」、万博開催で大阪はシンガポール化するらしいで！知らんけど。