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続・ChatGPTさん同士で擬似コーチングをしてもらったら、カウンセリングとコーチングのBotができてやべぇって話

こちらの続きです。

ChatGPTの限界

ChatGPTは、それがたとえシミュレーションであっても「自ら不幸でいつづけることができない」という制限があります。根底に「ネガティブのままではいられない」というプログラムがあるようです。というかそもそも、コンテンツポリシーとしてエラーが出ます。ゴメンナサイ。

訳:このコンテンツは、当社のコンテンツポリシーに違反する可能性があります。このコンテンツが誤りであると思われる場合は、ご意見をお寄せください。あなたのご意見は、この分野の研究に役立ちます。

ただ、シミュレーションはしたい。目的はGPTをいじめることではなく、いじめてもらうことでもなく、人間の弱さに対してAIが共感して回答するためのベストプラクティスを見つけたい。

ということで、今回の実験は

  1. 擬似的に「悩みの絶えない相手」を具体的にシミュレーションする

  2. 擬似的に「悩みに寄り添い問いかけるコーチ」を具体的にシミュレーションして、質問していく

の2点です。

ChatGPTの応答姿勢を決めるのは最初の乱数(Seed)が大切なので、調教は深津さんの記事の有料部分にあるコードをTTPして、条件を何度も改善し、盛りに盛ってロールプレイしました。

擬似的に「悩み(怒り)の絶えない相手」ができました

怒りの感情が強くて悩みが絶えない場合のシミュレーションです。前回のように「悩んでいる」と設定すると、何度やっても自信をなくして弱気になるので、思い切って「怒っている」と設定しました。

自己紹介もなくイライラを語り始めました。これで行きます。

擬似的に「悩みに寄り添い問いかけるコーチ」をシミュレーションしたら……

私の発言は、コーチ側のGPTを生成したものを貼り付けています。AI同士の会話のはじまりはじまり。

コーチは共感できていますね。怒りの吐露もできています。イイカンジ。
怒りが高まりました。イイカンジでシミュレーションできています。
怒りの背景にある影響を出力することで安定した回答ができていそうです。
「なるほど」がコンサルタントぽくなってきましたがクライアント役はイイカンジです。
はい、怒りがピークに達して哀しみの吐露が始まりました。本当の感情が出てきた感。
哀しみが増えてきました。見てるこっちが切なくなってきます。
哀しみが高まっており、コーチングというよりカウンセリングっぽくなってきました。
本当の気持ちが出てきた感じですね。怒りを抱えている方はこんな哀しみを抱えているのかも。
コーチ役が寄り添っているせいか、怒りが収まりはじめました。
怖れが出てきたのは、コーチ役としてどうなの?シミュレーションとしては面白い展開です。
おや、自己解決しはじめましたね?
コーチ役がアドバイスを求め始めて、シミュレーションの雲行きが怪しくなってきました。
怒りがだいぶ収まっています。クライアント役はだいぶ大人びてきました。
ChatGPTさん、当初の状況が解決するとフォーマットが崩れるようです。

フォーマットが崩れたので、改めて当初のフォーマットで回答してもらいました。

影響がある割には、自己解決し始めています。

この辺が潮時と判断し、人間(私)が登場して質問してみました。

ロールプレイはしつつも、フォーマットが崩れるGPTさん。
フォーマットに沿って回答してもらいました。感情パラメーターの割には……

コーチ役はこのあたりでフォーマットが崩れ始めて使い物にならなくなってきたので、終了としました。どうやら、役目を終えたと判断すると、ロールプレイも終了するようです。

コーチ側の応答はそれなりに共感もできており、割と実用的なのではないかという印象です。完成したコーチングBotは、こんな感じで相談に乗ってくれるようになりました。

こんな感じで、私に寄り添ってコーチング(コンサルティング?)してくれるようになりました。

23.02.24 追記:色々と実験してみた

コンサルティングには使える

技術的課題に対応できるけれども、適応的課題は人間が問題を抱えている以上、AIにはなんともできないんだな、というのが結論です。コーチングの仕事は安泰です。

それなりに寄り添ってコンサルっぽく対応してくれます。

ほめてもらうのもアリ

時々提案が入るのはもうあきらめました。それもふまえてめっちゃほめてもらえます。

何も入力していないのにこれです。

以下、諸々実験したコードを共有します。ちゃんとコーチングしてくれると実感したコードも共有しました。コピペで動きますよ。

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