経営においては『経験』こそが最高の学びだ
こんにちは。
“マネジメント人財の目利き&「大人の学び」の案内人”の福岡 明善です。
ことのは 42
「人間にとって『学ぶ』ことは大切だ。生きるとは学ぶことと置き換えてもいいかもしれない。しかし、知識だけを体系的に学んだところで、経営を理解したことにはならない。経営においては『経験』こそが最高の学びだ。100万の知識を得ようが、たった一つの泥臭い経験にはかなわない」。
『結論を言おう、日本人にはMBAはいらない』(遠藤功、角川新書、2016年、P110)
「経営においては『経験』こそが最高の学びだ」。
経営をマネジメントということばに置き換えてもいいでしょう。
ご存知の方も多いと思いますが、経験学習という考え方があります。デービッド・コルブの経験学習モデルが有名です。
具体的経験
↓
内省的観察
↓
抽象的概念化
↓
能動的実験
というサイクルで説明されます。
マネジャー自身にとって、部下であるメンバーにとって、この経験学習サイクルを適用する際に大切なポイントをわかりやすく説明します。
具体的経験についてですが、少し背伸びをすることが求められる仕事を見つけることが大切です。「そんな仕事なんかないですよ」という方もおられます。私がいつも申し上げることは「上司の仕事を奪ってください」ということに尽きます。
内省的観察については、背伸びをする経験をしたら、必ず「行動」に関して振り返りをすることが重要です。仕事の成果や結果ではなく、「行動」を振り返ることがポイントです。どのような新たな行動をとれたのか、どのような行動は発揮しきれなかったのか、などを内省してみてください。加えて、他者からのフィードバックをもらうこともお勧めです。
抽象的概念化では、背伸びした経験でうまくいったことがあれば、何が成功要因だったのかを見つけ出して自分なりの成功のシナリオを描いてみてください。うまくいかなかったならば、何がよくなかったのかを探し出し、もう一度同じような場面に出合ったら次はどのような行動をとるのかを明確にしてください。できれば、ノートなどに書き出し、第三者にその内容を話してみることをお勧めします。
能動的実験については、概念化した内容を次の新たな経験の機会で適用することです。次なる機会を見つけて、新たな実践につなげることが大切です。
単に「経験した」で済ませず、「経験」を次に活かすことに挑戦しましょう!
では、また。Bonne journée!
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