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素晴らしい質問だ!

耳石ハンター@nigi さんから質問があった。
これってなんですか?

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イシモチのお腹。でもって珊瑚のような形
ネット検索してみたけど、
いまいちわからないとのこと。

なるほど、
食べて集める、耳石ハンター
自分で捌いたところで疑問に思ったんだね。
いーぞ!いーぞ!

答えは、この魚種の特徴。
内臓=浮き袋に付いているヒダヒダだね。

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でも、これって、めちゃ✖️めちゃ良い質問だ‼️
てか、良いところに気がついたね!

順番に説明するよ。

大きな「耳石」を持っているので
通称「石持ち」=イシモチって呼ばれ、生活に溶け込んでいる。
イシモチって呼ばれているワケ、分かったかな。

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耳石ハンターなら誰もがコレクションしている
大きな耳石で採取レベルは1。

産卵期の夏場に向けて、浅瀬に寄って来る為、
漁獲しやすく、市場への入荷が増える。
お魚資料ノートを見てごらん。
こんな時期の購入が多いのはその為さ。

イシモチ → 標準和名はシログチという。
グチとは「愚痴」の意味。

釣り上げられると「お腹が鳴るような音」を出して鳴く。
それが、愚痴を言っているように聞こえるから
ついた名前がシログチ。

これは、ヒダヒダ付きの浮き袋を振動させる時の音。
でもって、この魚の特徴なり。

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ってことで
魚屋さんへ行こう。
耳石ハンターの疑問
それ、すなわち、名前の由来へと繋がる入り口だった。

大きな耳石は「石持ち」の愛称を生んだ。
標準和名→シログチ→鳴き声→愚痴を言ってるように聞こえる→浮き袋から出る音。
で、他の魚と違って、珊瑚付きの浮き袋。

浮き袋といえば、魚の浮き袋の乾燥品=魚肚(ぎょと)
中国料理の高級食材「四大海味」=「参鮑翅肚」のひとつ。
干しナマコ、干しアワビ、フカヒレと同じ扱いなり。

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これで、中華料理の高級食材にも繋がるぞ!


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