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小さな魚体に、大きな発見が潜んでいた

今日の話は、めっちゃマニアックにしてハイレベル!
スゲー話題が身近にもあるって話。

名古屋在住の耳石ハンター、
夏休みの最終、三密を避け、サポーターと一緒に矢作川に探査に出かけた。

そこで釣り上げた小さな魚。
はい、これ。

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なんて名前なんだろう?
持ち帰って、検索図鑑を開いた。

ところが、どうして、この子、同定するのが難しい!
画像を見ながら、オイラも含め、ハンター仲間で検討するも、ゴールが見えない。
そこで、耳石の大江先生に相談。

すると、先生から以下のような返答が来た。

これは、胴体の後部が細長くスゴモロコ(コウライモロコ)。
この仲間(イトモロコ、デメモロコ等)は変異があって同定が難しく研究者泣かせの種類。
日本魚類図鑑の検索の中ではコウライモロコの記載もあるが、
最近の見解では、コウライモロコはスゴモロコのsynonymとされている。
参考文献↓ プチッと。

https://tansuigyo.net/a/link7-5.html

早い話、この子はスゴモロコ。
でもって、コウライモロコはスゴモロコのsynonym!

え?
シノニム=synonymって何?


シノニム=synonymとは、異名同種の意味。
1種類に2つの学名が存在すること。
国際動物名規則で、先に学名が付けられたものに先取権がある。

この場合はスゴモロコの方が、先だったんだね。
最初は、別モンって思われ、後の研究で同種とされるケース。
しかも、まだ最近の話。


ってことで
魚屋さんへ行こう!
身近なところに、大発見があった。
コウライモロコはスゴモロコのsynonym

シノニムって
ITの分野でも使う言葉。
その場合は、同義語、言い換え。って意味だそーな。
この機会に覚えておこうぜ!

PS
耳石とれたら見せてねー。

ちなみに種を同定する時は 扁平石だけでなく、礫石や星状石の形も比較するそうだよ❗️

 


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