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チャネルのハックを意識していると、周りに誰もいなくなっちゃうよという話。

「SNS伸ばしたい」
「検索順位上げたい」
「いいねもリツイートもたくさんほしい」

これは個人で発信を行っている人が感じるごく普通の感情ですが、これらが行き過ぎると、ある行動を引き起こします。

それが
「プラットフォームのアルゴリズムに合わせた発信を行ってしまう」
という行動です。

たとえば

  • Xはとにかくいいね周りをして、いいね返しを狙う

  • SEOでとにかくキーワード入れ込めばいい

  • インスタはとにかくフォローしまくってフォロワーを獲得する

などが該当します。

別段「悪だ!」と否定するわけではありません。
ただ、「結構ユーザーは勘付いているし、そういうコンテンツは結局消費されなくなるよ」という話をしていこうと思います。


チャネルがハックできた=よいコンテンツではない

SNSが思うように伸びなかったり、渾身で書いた記事が全く見られなかったらすごく悲しい気持ちになりますよね…?

特に、発信したてなんて、デジタルで情報が届くことの難しさをもろに実感します。よりむなしくつらい時期が続きますよね。

多くの人は、その難しさのあまり途中でやめてしまうか、外注という道を選びます。

それでもなお、頑張って個人で進めている人には感服です。

ただここでよくある思考が
「いかにしてチャネルのハックをするか?」
を考え始めてしまうという事です。

この思考に陥ると、そのプラットフォームに合わせたコンテンツのみを作り続けることになります。

この思考は、プラットフォームの先に存在するユーザーやターゲットのニーズを忘れさせるのです。

「インスタグラムやXで、数千人のフォロワーがいるにもかかわらず、投稿のエンゲージメントがなかなかつかない!」

という悩みを、あなた自身が持っていたり、またはそういう悩みを抱えていそうなアカウントをよく見かけませんか?

これが
ユーザー最適化ではなく、プラットフォーム最適化
をしてしまった最たる例といえるでしょう。

つまり「チャネルがハックできた=よいコンテンツ」とはならないのです。

ユーザーは思うより賢く、変化し続ける

また、良いコンテンツを作る際に最も重要なのが
「そのコンテンツは誰のためのコンテンツなのか?」
を考えることです。

そのうえで念頭に置いてほしいのが、ユーザーは思うより賢く、そして毎日変化し続けているということ。

動画コンテンツに対するユーザーの態度変容が良い例です。

以前、動画は最強のコンテンツでした。というのも、YouTubeに面白いコンテンツがたくさんアップロードされ、短い15分程度の時間で最上の顧客体験を提供していたからです。

しかし今では
「動画にかける時間をできるだけ短くしたい」
という無意識的な欲求が垣間見えます。

例えば、必ず2倍速で10秒飛ばしを使いながら動画を再生していたり、スマホを横にして動画を見るのではなく、いつでも離脱できるように縦型のまま動画を再生するようになりました。

これによって動画コンテンツは、最速の時間で大量に消費されるようになりました。10秒~15秒のリールが流行っているのもこの影響もあるでしょう。

この様に顧客は常に、チャネルやコンテンツに対する態度を形成しており、その態度は日々変化し続けているのです。

ではなぜ、ここまで動画コンテンツに対する態度は変容し続けたのでしょうか?それは、「動画コンテンツの釣りに引っかかってきたから」が回答になります。

YouTubeに多くの面白い動画が配信されると、多くのクリエーターが我先にユーザーにコンテンツを届けようとします。

そして「クリックをさせる」という目標のもと、誇大したサムネイルを使ったり、一部の発言を切り抜きユーザーの目をつい引いてしまうようなクリエイティブを作ってきました。

これによって起こったのがサムネと動画の期待値の差分です。

ユーザーは期待していたのにうらぎられた気分になり、不快感を感じます。しかし、それは再生数1にカウントされるのでクリエーターからすれば万々歳。

こういった経験が積み重なることで、ユーザーは無意識的に
「とりあえず動画からすぐに離脱できるようにしておく」
と考えるようになります。

つまり、サムネにつられてきた経験を基に、最適な行動をとるようになりるのです。

この様に、日々様々なコンテンツに触れるユーザーは、常にその体験を基に考えつづけ、自身の態度を変容し続けているのです。

ユーザーは賢く、変化し続けています。

結局やるべきこと

最後に「結局何をやればいいのか?」についてお話します。

結論、
「ユーザーに寄り添ったコンテンツ作り」
を意識していきましょう。

この「ユーザーに寄り添ったコンテンツ」をもっと深堀すると
「コンテンツを通したユーザー体験にこだわる」
ということです。

例えば

  • この記事を読んだ後には○○な感情になってほしい

  • この動画を見た後は○○になってほしい

  • この投稿を見た後には○○と感じてほしい

といった体験べースでコンテンツを作成することです。

これを意識できれば、ユーザーに疎まれたり、嫌われることはまずありません。

加えて、プラットフォームの最適化に関しても
「絶対必要だと思ってやるのではなく、あったらいいなという意識」
で最適化ができていくとよいです。

プラットフォームの最適化を中心にコンテンツを考えすぎると、結局独りよがりで、ユーザーから嫌われてしまうコンテンツが出来上がってしまいます。

つまり、本質はコンテンツを通したユーザーの体験を提供しつつ、その中で可能な限りプラットフォームの最適化を狙っていくというのがベストかと思います。

是非、ユーザーに良質な体験を提供できるクリエーターになりましょう!

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