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2乳幼児ワーママ南アに来た【第6週/10】苦戦の中で肥満とライオンを心配する

南ア滞在が生活面でもプロジェクト面でもタフになってきた!

電力インフラは国の礎

Wifi環境わろし。経済*首都*の5つ星ホテルでも全く信用出来ないネット環境。

繋がっちゃー落ち、繋がっちゃー落ちる。更にホテルで2日間お湯がでない&電気が点かない。
国として電力供給が安定しないと、ディスラプションも二の足を踏んでしまうということを肌身で学ぶ。

日本では東日本大震災以降、電力業界には厳しい風当たりが続いたし、自由化の荒波で就職でも不人気と聞くが、日本の電力の安定供給力は世界一であることを声を大にして言いたい。(停電時間が最短)
元電力業界担当の営業ウーマンとして、言いたい。私も、当然に享受しているものの希少さを知らなかった。

日本の電力会社においては、その二重三重の「絶対安定供給のプレッシャー」が、将来に向けた改革を阻んでいる面もあるが、たった今日のこの時点でも、日本人は「素晴らしく安定した電力インフラ」の恩恵を受けて生活をしている。

英語*コンサルワークにおける「出来なさ」との闘い

一方、社会貢献プロジェクトの中身では。
連日の専門家へのインタビューに加え、何が達成されるべきなのか、という深い議論になってくると、自分の力量不足をボディブローのように自分で喰らう。
ボスン!ボスン!

半分は英語の出来なさ。歯痒い!!
伝えきれなくて悔しく思うことも多いし、ローコンテキストカルチャーで、一言一句主張を言い切る米欧のコミュニケーション・スタイルに晒されていると、波に飲まれるように疲れる。

もう半分そして本質的には、このプロジェクトはコンサル・デリバリーであることによる、出来なさ。
「誰の、何が、問題なのか」
「誰に向かって、誰を変える提言をするのか」
こうした、状況の俯瞰的な理解を求められる議論が続いている。
これらの問題定義能力は、これまでの私のプロフェッションでは無い。
鍛えてきた筋肉が全然違う。
だからこそこのプロジェクトに来たかったのだけど、今日の時点では末席を汚そうにも「とにかくお呼びでない」自分の今の能力を目の当たりにしている。

更に提言に盛り込むべき要素も並行して議論するので、モデル定義、インプリ戦略(含むガバナンスモデル、チェンジマネージメント、ロードマップ)などなど。
うう、わからない言葉ばっかりだ。。

チームに貢献するうえでのハンディとしては深刻なのだが、辛い分だけ同じく楽しいとも感じている。

議論をリードし、私を励まし、教えてくれるチームメイトへの感謝に尽きる。

子ライオンを巡る悲しい実態。観光産業が生む陰惨な動物虐待

南アで大人気な観光イベントとして、子ライオンとの触れ合いや写真撮影を謳っているところは多い。
しかしそうした観光施設の黒い実態について、保護施設で教えて貰いショッキングだった。

そういう「産業化」された動物との触れ合いのために、母ライオンは絶え間なくに妊娠出産を繰り返すよう強制されている。
出産した子ライオンは取り上げられる。(幼児がいると妊娠しないので)
母ライオンは一生懸命我が子を探し回る。

子ライオン達は、母ライオンとも人間とも愛着を形成することもできないで生涯を終えるのだ。

ずっと観光客に人工哺乳されたうえ、生後4ヵ月以上は人間に危害を加える可能性があるので、その「抱っこ用」の観光施設からも更に転売されて、例えば「見物用」などになり、最後に多くが行き着く先はなんと、遊業ハンターに殺される為に売られるそう。(野に放たれているライオンを遊びで狩る。)

もし南アフリカだけでなく野生動物を「売り」にした観光ツアーに参加するならば、是非安さで決めるのではなく、ツアー元の動物保護などへの取組みを裏取りして、ツアーを選んで欲しい。

※写真はただの可愛い子ライオン

世界で最も不健康?!な南アの人々。

南ア人の30代以上の人が総じて爆・発・的に肥満で見ているだけで心配になる。
街行く人も、プロジェクトで出会う教養の高い人も。100kgはゆうにありそうな人がゴロゴロいる。

物が乏しかった時代の、太っていることが美徳な文化(=豊かさと精神的ゆとりの体現)が今も強く残っているともいう。
痩せ礼賛の日本から来た身としては、そのような文化に賛同できる部分もあるのだけど、程度問題としては行き過ぎだ。
売っている食べ物も総じて超甘い、塩辛い、脂っぽい。

そんな風に思っていたら、2019年のある調査では、南アは191カ国中、肥満のせいで最も不健康な国になっていた。今回のプロジェクトスコープではないが、対策は明らかに必要だ。

レア経験①シマウマ肉は美味しい!②受賞歴のあるレストラン

夕飯に、アフリカンBBQを供するレストランにて、ローストビーフならぬローストゼブラを頂いた。
大変美味しゅうございました。しっかり赤身なのに柔らかい!マジで嘆息もの。

また、首都 随一とも名高い高級レストランにもGo!!
お財布に嬉しい、たった5000円相当で、でも丸の内でも通用するとっても繊細でオシャレなお料理を頂いてしまったー。
本当に美味しかった〜。目でも舌でも感動。
和食からインスピレーションを得ている料理もあり、とっても良かった!
https://www.fermierrestaurant.com/


※この記事は2019年6月の日記の転載です