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『選挙に行こう!』の本当の意味

こんにちは、hanaです。

社会に対する不安、不満からか、最近ではSNSに政府や社会に対する恨み節があふれるようになってきました。

著名人のツイートも増えてきて、言論の自由とともになんとも言えない居心地の悪さを感じる今日このごろです。

それは自分自身が大学・大学院を通して政治学というフィールドに立っていたものによるものだと自覚しています。

そんなわけで、今回は、「ちょっと(中央・地方)政府がどうしてこんなに対応わるいの!」「選挙に行こう!野党に投票しよう!」「いやいや自民党も頑張っているんだよ」とか色々思っている皆さんに向けて、選挙や政党について、noteを書いていきたいと思います。
これが、少しでも政治について考え、「正しい」視点を持つきっかけとなりますように。

そもそも投票率はなぜ低いのか?

日本は、民主主義の国です。それは世界の多くの国と共通しています。
投票ができれば民主主義!どこの国も一緒!と勘違いしていませんか?
注意しなければならないのが、その投票の「自由さ」にあるでしょう。

たとえば、皆さんは、世界で最も投票率の高い国がどこか知っているでしょうか?

…ほぼほぼ100%の北朝鮮です。

他にも投票率の高さを誇るのは権威主義体制の国家です。
権威主義体制とは、わかりやすく例を挙げるならば中国や北朝鮮のような国のとこです。

一方、たしかに北欧の国家は「比較的に」高めです。そして自由と民主主義を謳うアメリカでは70%前後でしょう。
そして、お隣台湾は期日前投票なしに70%超の投票率。選挙の度に盛り上がりを見せ、お祭りのようになります。

日本を比較したくなる気持ちはわかります。
それでも忘れてはならないのは、最も高いのは権威主義国家だということです。
私は投票率を低いことを積極的に肯定はしません。しかし、国民が「投票をしない」という権利を行使することができることもまた、自由なのではないかとも思うのです。

日本の投票率はため息が出るほど低いものです。
その要因の大まかな理由は「政治的無関心」と「無党派層の増加」にあるといえます。
政治的無関心とは、まさに多くの人々の状態です。「別に私達が選挙に行かなくても政治は変わらない」あるいは「政治のことはわからない、興味がない」「(自分さえ)生きていられればよい」という程度のものでしょう。

何で政治に興味が持てないの?

そもそも無党派層の増加とは何か。日本は1990年代以後、たくさんの政党が登場しては消えていきました。
これらが多くの人々からすれば追いかけられない事象ともなっていきます。

たとえば、AKB48の事例で考えてみましょう。AKBがとても流行った時、みなさんはAKBのメンバーをなんとなくイメージできたかもしれません。それが、SKE、NMB、HKT、NGT、世界に、それから坂道グループ…と言われれば、熱心に追いかけられるファン以外は混乱してくるでしょう。(イメージしづらい人は、仮面ライダーやプリキュアなどでも置き換えられます。)

「何が違うの?」

それこそが、多くの人々の真実です。
熱心なファン以外はその流れについてこなくなります。
こうして日本には、自民党(あるいはその時の与党)を支持できないにしても他のチーム・グループ(政党)がよくわからないし、なんとなく推せない…ということから選挙に興味を持てなくなっていきます。

その結果、野党は野党統一候補という方向性を探ることとなります。つまり、「自民党か、それ以外か」という選択肢を有権者に迫ることとなるのです。
しかしこれもまたリスクが多いのです。「自民党は嫌いだけど✕✕党も嫌い…◎◎党はまあまあ好きだけど✕✕党と組むのなら、投票したくない!」という人がある程度いるからです。
だからこそ、連合はとても難しい事象です。

そのため、野党の支持者のロジックとしては「前回の投票で投票に行かなかった人々が立ち上がれば、日本の政局は動くんだ。さあ選挙に行こう」です。
もちろん、全員が自党の支持者でないと承知の上でもそう主張するでしょう。
そして結局有権者は思うのです。
「それで、野党は何が違うの?」

正しい情報を探そう。そして、理想の政治について考えよう。

選挙に行くことを、権利の行使だと考える人は多いでしょう。
社会の授業でもそう習うし、実際に自分の意見を代表してくれる人を選び、より良い国にしてもらうという手段のはずです。

日本は国家のリーダーを決めるという段階においては直接民主制をとってはいません。
ある意味、首相は(良くも悪くも)自分の人気だけに依存した人気取りの政治を行わないとも言えます。それだからこそ、首相との距離を感じる人もいるかもしれません。

正直なことを言えば、もっと政治に興味を持てばいいのに…という思いは100%とは言えません。
それは、SNS時代、情報のソースもわからないものでデマを流したり誹謗中傷したりする世の中になったことも原因の一つです。
何だかよくわからない言説がSNSに溢れていたり、それに何気なく賛同していたり、あるいは他者をけなすコメントを無意識にしている人を見かけるためです。

或いは、「見せかけの正しさ」を持つ人が増えてきたこともあります。オンライン時代、顔も見えない大多数は、本来の大多数と数字がかけ離れていることだってあります。
右翼だって左翼だって、まず政治に興味を持つべきですが、まずは政治の基礎について正しいことを知る必要もあるのではないでしょうか。

比較をするなら、その比較のベースが正しいどうか探る。
もともと報道はどこからされたものなのか、歴史は、政党の立ち位置はどのようなものなのか。
闇雲に賛同せずにまずは疑ってみてもいいと思うのです。

そうは言っても正しいものがわからない
今の政治は良くないかもだけど野党はどうなの?
スポーツ観戦してる人が端から野次を飛ばしてるような感じじゃない?

〇〇党はとってもまともな政策をあげるけれど、党の根幹はどんな政党なんだろう。どんな人が候補者で選ばれているのだろう?

結局「わからない」から興味がわかない。
その結果投票率も下がります。
そうなった先にあるのは残念な未来です。
私達の国民の意見が本当に届かなくなっていくのではないでしょうか。 

そうなれば、国民主権であるはずなのに大多数の国民が蚊帳の外の人間になってしまいます。
私達は国民なので、積極的に国に思うことがあれば意見していいはずだし、住んでる場所が良くなるように動いていいはずなのに…です。
そういったことを放棄して目の前のお金を増やすことばかり考えている人が増えているように思います。

色々語る割に真実を何も知らない人もいます。
それでも、興味がないのよりはマシです。

選挙に行くことは、私達自身が国を動かしているということ。

日本の政治は難しい。
おじいちゃんばっかりだし若者の意見なんて聞いてくれない。
結局彼らは毎日会食していて特権階級のような暮らしをしてるじゃないか。

そんなイメージばかり持っているかもしれません。

そうであっても。

まずは地元の政治から興味を持ってみたらどうでしょうか。
川に橋を架ける、開かずの踏切を開けたい。
もっと魅力のある県にしてほしい。
そんな思いで選んだって良いのです。
そういった問題意識が、地域を、国を動かしていくのです。

強いて言うのならば、地域の政治家になるルートが狭まって見えることのほうが問題なのではないでしょうか。

…20代で女性の政治家をあなたは何人想像できますか?

「政治家になりたい!」という言葉を発することが物珍しいとなっている世の中を変えていきたいのです。

皆さんは無力な国民なんかじゃ決してありません。
まずは好き嫌いせずに政治に触れてみたらいかがでしょうか?

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