#映画感想文『英雄の証明』(2021)の感想
イラン映画『英雄の証明』を映画館で観てきた。
監督はアスガー・ファルハディ、第74回カンヌ国際映画祭(2021年)のグランプリ受賞作品。
2021年製作、127分、イラン・フランスの合作映画だ。
期待して観に行った。Twitterを検索すると、なかなか評判もよい。しかし、正直なところ、全然ハマらなかった。
主人公のラヒムを演じるアミール・ジャディディさんの半笑い顔が気になって、物語に没入できない。いつも口元がゆるく、薄笑いに見える。微笑みに見える人もいるかもしれないが、わたしはただただ気味が悪く感じられた。終盤は厳しい表情なので、演技と演出だったのだと思われるのだが、善良だけれど間抜けな感じを出したかったのか、いい人に見せたかったのか、全然わからない。
この主人公の主体性のなさ、知性のなさが、どうしても気になってしまう。彼は本当に平凡な人なのだろうか、という疑義が芽生えてしまう。
そして、金貸しの元親戚のほうに共感してしまった。
この映画のイランの風景も街並みも、服装も、全然好きになれなかった。時折、流れる音楽にも、ピンとこなかった。
久々に、相性の悪い映画だったな、と思う。
主人公の恋人は、ちょっと平野ノラに似ている。それぐらいしか感想がない。あと、子どもを利用する人間は、古今東西、ろくでもない。
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