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映画『復讐者たち』(2020)の感想

ドロン&ヨアブ・パズ監督のドイツ・イスラエル合作映画『復讐者たち』を映画館で観てきた。

ホロコーストを生き残ったユダヤの人々が、ドイツ人に対して、復讐を企て、その計画は果たして実行できるのか、というストーリーである。

脚本は悪くない、役者さんも悪くない、映像もそう悪くない。

しかし、終始、違和感が拭えなかった。

この映画は、なんと全編英語なのである。

ユダヤ人に対して、差別意識を丸出しにするドイツ人の「あんたたちヘブライ語でお祈りしてるじゃない」という台詞も英語で、うーん、となってしまった。

やはり、言語は重要である。本作品は、ドイツ語とヘブライ語のミックスで構成されるべきだったと思う。

「みんな英語を話してるんだから、舞台はドイツだけれど、英語が共通語ってことで問題ないよね!?」と言われても、そうは思えなかった。

ドイツに暮らしていたユダヤ人にとっても、ドイツ語は母語であったはずで、英語で本音が話せたとは到底思えないのだ。

原作のノンフィクションを読めば、また違う印象になるかもしれない。


チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!