欲望の消失

ちょっと大袈裟かもしれないが、「欲望」が消失してしまった。

欲しいものも、特にない。物欲がない。

野望や野心も消えてしまった。創作の初期衝動も、「はて?」という感じだ。

とても、まずい気がする。

食べたいものも、思い浮かばない。以前は、検索してはスクリーンショットをメモ代わりに行きたい店をピックアップしていた。普段の食欲はあり、食事もおいしいのだが、とっておきの食事といった、ハレの日のごはんが思い浮かばない。

ファッションサイトを延々とスクロールして、ブックマークを付けることもなくなった。ふらりとお店に入って、服を眺めることもない。

化粧品の比較記事なども、全然読まなくなってしまった。ドラッグストアで化粧品を手に取ることもなくなった。

もちろん、お金がない、というのはある。しかし、以前はお金がなくても、「欲望」はあった。

別にモテなくてもいいし、恋をしなくてもいい。性欲も消えてしまった。

これがやせ我慢だったらよいのだが、むしろ、それらに割くエネルギーが枯渇している感じがする。

今のわたしは無職で、時間はあり余るほどある。そんなわたしから、欲望が消えて、「時間」だけが残るってどういうことなのだろう。

鬱っぽくはないのだが、油が抜けてしまった感じがする。

悟りを開いたわけではないので、「なんだか、つまらんな」という気持ちでいる。エネルギーのレベルは確実に落ちている。

やりたいことは、我慢せずにすぐやったほうがいい。その欲望をキープし続けられるとは限らない。「鉄は熱いうちに打て!」は本当だったのだな。

これが季節性の無気力であることを願っている。

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!