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#映画感想文158『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー(原題: Back to the Future)』を観た。

監督・脚本はロバート・ゼメキス、製作総指揮がスピルバーグ、出演はマイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァーで、1985年製作、116分のアメリカ映画である。

何度か見たことがあるはずなのだが、あまり覚えていなかった。新鮮な気持ちで見られた。

今の視点で見ると、「伏線、伏線回収、伏線、伏線回収、伏線…」という構造がしつこく感じられる。「これはシナリオ教室の教材なのだろうか」と思ってしまった。マイケル・J・フォックスのコミカルな表情が映画全体を引っ張っている作品だと思うし、当時24歳にしては、ちょっと老けているような気もする。

そして、唯一、「伏線」と「伏線回収」に従わないのがドクで、そこで少しヤキモキさせられるが、結局は、「伏線回収」に応じてくれる、という結末になっている。

この年齢差のあるマーティーとドクの友情物語がわくわくさせてくれる要素にもなっている。

実際の2015年に空飛ぶ自動車も、空飛ぶスケボーもない。現実にあった大きな変化はスマートフォンの登場であり、みな手のひらの世界に吸い込まれている。ちょっと夢がないような気もする。

そして、伏線回収中毒の人には満足度の高い作品なのではないだろうか。

(でも、わけがわからないものに対する耐性をつけておいたほうが、人生も物語も、もっと楽しめるし、受け容れることができるとは思う)

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