美を巡る2 - 身体障害と共に。1894 Visions ルドン、ロートレック展 (三菱一号館)
あけましておめでとうございます。
2021年1月現在、とある東京のWeb制作会社でWebディレクターをしている35歳独身女子です。主に担当サイトはコーポレートリニューアルや専門学校、大学等、教育業界サイト等。
前回に引き続き、1894 Visions ルドン、ロートレック展のレポートです。三菱一号館美術館について&ルドンレポートについては前回の記事を参照ください。
1. 身体障害者だったロートレック
本名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
誕生日:1864年11月24日 - 1901年9月9日 (36歳没)
出身:南フランス アルビ
1864年は、日本は新撰組による池田屋事件が起きた年です。
ルドンより24年後に生誕します。
ルドンが生まれたボルドーとアルビは同じ南仏でも、車で約3時間くらいの距離があります。アルビとパリは電車でも6時間程。
ロートレックのまとめ
・アール・ヌーヴォーのイラストレーター、リトグラフ作家
・トゥールーズ=ロートレックは伯爵家
・遺伝子疾患により、足の発育が止まってしまう。
・足が発育せず、障害者差別を受けており、夜の世界に入り浸り、酒浸り。
・画塾でゴッホと友達になり日本美術にも関心。
・奔放な性生活が災いし、心身ともに衰弱、脳出血で36歳で死去。
2. カラー・リトグラフで一躍有名に。
夜の世界に入り浸っては、夜の踊り子や娼婦をたくさん描いたそうです。
現在のグラフィックデザインに通じるレイアウト。ロートレックは、ポスターデザインの先駆者で、当時話題になりました。
カラー・リトグラフ
左:アリスティド・ブリュアン、キャバレーにて
(ブリュアンは当時の俳優、スーパースター。)
右:喜びの女王 (小説「喜びの女王」の宣伝用ポスター)
3. 短命なロートレックの代表作
36歳というと私と同い年。まだ障害者理解もない世の中で、外見が露骨に他の人と違うロートレックは、一般社会に入っていけなかった。随分苦しみながら、それでも、パリへ出て画家を志したとあります。
ゴッホとも友人で共に日本美術にも高い関心を寄せていたようです。
自分の居場所を求めて、画と娼婦と酒に溺れる・・・。自己表現の最たる芸術、絵画・・・。
絵画への研究は熱心で才能もあり、しかし、自分の身体障害を最後まで
呪っていたようです。絵も、描いた人の背景が分かると違うように見えてくる。
私は、画家寄りではなく、グラフィックデザインに、大変関心があるので、ポスターの先駆けだったロートレックのデザインに関心を持ちました。
観に行く前に人物についてインプットしていけるとより美術館巡りが濃厚になりそうです。
よろしければ、前回の記事もご覧ください。
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