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メンタルトレーニングとヨーガ

こんにちは!

北京オリンピック、世界各国の選手が大健闘されていますね。

わたしはあまりウインタースポーツに縁がなく詳しくないのですが、時間が合えばテレビ中継などを見ながら、学びながら初心者なりに楽しんでいます◎

さて。今日は、フィギュアスケーターで団体・個人ともに活躍し、感動をくださった鍵山優真選手のコメントから、素晴らしい学びをいただいたので、備忘録してみようと思います。


1.鍵山優真選手。

実はわたし、鍵山選手のことを今大会まで全く知りませんでした。

わたしと同郷の宇野昌磨選手や、2大会連続オリンピックで金メダルを獲られている羽生結弦選手のことは知っていたのですが、鍵山選手を見たのは今回のオリンピック団体戦の中継が初めて。

流れるようなスピード感と、リラックスした体のしなやかさ。その演技に一瞬で心を奪われ、気づけば食い入るように画面を見つめていました。(笑)

聞けば、なんとまだ18歳とのこと。その年齢で、世界の舞台を踏んでいるはずなのに、心から演技を楽しむような表情。尊敬の念と共に、より一層心を惹きつけられていきました。

2.上位選手会見でのコメント。

ショートプログラムが終わった時点では、「鍵山選手の次のフリーの演技も、楽しみだな!」くらいに思っていたのですが、上位選手会見でのコメントを聞いていて、わたしは彼に心を射抜かれることになるのです。

上位選手会見では、ショートプログラムで3位に順位をつけていた選手が1人ずつコメントをしていました。この時点の1位は、世界記録を更新したアメリカのネイサン・チェン選手。2位に鍵山選手。3位に宇野選手でした。

「 今回は初めてのオリンピックで緊張するかと思ったけれど、今日は最初から最後まで楽しめました。 」

今大会について記者の方に問いかけられた鍵山選手は、真っ直ぐな瞳でインタビューに答えていきます。

続いて、世界最高得点を更新してトップに立ったアメリカのネイサン・チェン選手についての質問が続き、最後に飛んだ質問は『チェン選手に勝てると思いますか?』という質問。

それに対する鍵山選手のコメントが、わたしの心をかっさらっていきました。

「 ぼくの目標は誰かに勝つことよりも、自分自身を超えることです。ベストな演技を尽くせばそれなりの点数と順位はついてくると思うので、今は1位になりたいとか、誰かに勝ちたいとかは思っていないです。自分自身に勝つことが1番だと考えています。 」

3.安定したメンタルとパフォーマンス。

「鍵山選手、すごすぎる…!!!!!!」

テレビの前で思わず叫んでしまいました…。(笑)なぜなら、このコメントの考え方こそが、ヨガ哲学の考え方そのものであったからです。

「なるほど、あのリラックスした体のしなやかさや表情は、メンタルの強さ・心の安定さから来ていたんだ!」と納得した瞬間でした。

ヨガでは、「勝ち・負け」のような2極の対立で物事を見ません。また、ヨガでは、「他人ではなく自分を見る」ことにフォーカスしていきます。さらに、「結果ではなく過程に集中する」というところもヨガの教えにあります。

これらの教えが、メンタルを強くし、ストレスを感じにくい心にしてくれるとヨガは言っているのです。

少し紐解いてみようと思います。

2位という順位の立場にある場合、多くの人は「絶対に1位になりたい!」「勝って金メダルを獲りたい!」という感情を持つ人が多いのではないかなと思います。ましてオリンピックは、自身の人生を4年間も捧げてきた大舞台。思って当然のことと思います。しかし、鍵山選手は、「ぼくの目標は誰かに勝つことではない」との語りから、1位であるチェン選手に勝つことや、金メダルにこだわっていない点が見受けられます。

また、「自分自身に勝つことが1番」という発言からも、矢印が外側(他人)ではなく、内側(自分)に向いていることが分かります。

「ベストな演技を尽くせばそれなりの点数と順位はついてくる」という部分からは、ライバルに勝つ・金メダルという結果に対して不安になったり、緊張したりするのではなく、自分自身のベストな演技という過程に意識が向いているということが伝わってきました。

4.スポーツとヨガ。

前述したように、ヨガではこういった心の持ち用は、メンタルの安定に繋がっていくと学びます。

心と体は繋がっている。ヨガや東洋医学では「心身相関」と言いう言葉を使いますが、心が安定している時にこそ、体は最高のパフォーマンスを発揮すると言われています。

ジャンプ男子ノーマルヒルで金メダルを獲得された小林陵侑選手も、ご自身が伸び悩んでいる時にレジェンドと呼ばれている葛西選手からメンタルトレーニングについてのアドバイスを受け、今回のオリンピックに臨むにあたり、瞑想などを導入されていたという話も話題に上がっていました。

サッカーの日本代表で長年トップ選手を続けられている長友佑都選手も、トレーニングの一環としてヨガを取り入れ、「ヨガ友」という本まで出版されています。

わたしが学んでいるヨーガ療法(ヨーガ・セラピー)でも、スポーツとメンタルトレーニングの現場に介入されていたり、研究されている先輩も多数いらっしゃいます。

不安や緊張に左右されない強い心、安定したメンタル、そして一点集中するための凄まじい集中力を養えるという点こそが、スポーツにヨガが良いと言われる大きな理由ということを、ヨガを選択したアスリートの方のご活躍や、鍵山選手のコメントから実感することができました。

5.最後に。

わたしたちは一般人だし、スポーツもしないから、このように繊細なメンタルの調整をする必要はないよ!なんて思うかもしれませんが、日本の現代社会では、100人に約6人が生涯のうちにうつ病を経験しているという調査結果があったり、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)という言葉や性質が広く注目されたり、生きづらさを抱えながら生きている方も少なくないように見受けられます。

安定した心は、日々の体のパフォーマンスを上げてくれる。

元気に毎日を充実させる1つの手段として、ヨガを日常生活に取り入れてみるのも良いかもしれません。

誰しも、繊細な一面や、生きづらさを持っているのではないかと思うのです。

そんな自分を「恥ずかしい」と思ったり、何か問題にぶち当たった時に、「自分は出来ない」「人に迷惑ばかりかけている」「きっと周りからはこんなふうに思われている」「親に申し訳ない」「将来が不安で仕方ない」「生きていくのが辛い」、と思ったり。

わたしもそんな感情を抱いたことが何度もありますし、きっとこれからも抱くのだと思います。

しかし、ヨガの学びは、そんな自分の性質の理解を深め、丸ごと受け入れるためにとても重要な役割を担ってくれるのです。私自身、ヨガを初めて圧倒的にメンタルが強靭になったなあ…。と実感しています。

何が良い、悪いではありません。わたしにはたまたま、ヨガが合っていた。それだけのことなのです。

ヨガが色々なイメージを飛び越えて、メンタルトレーニングの1つの選択肢となる日が来ると良いなあ…!なんて思いながら、わたしはこれからもnoteを綴っていくのかもしれません。

さて。今回は、鍵山選手のコメントから、ヨガの学びも踏まえて新たな気づきをいただきました。鍵山選手には、感謝の気持ちでいっぱいです。

今後も、鍵山選手を注目し、応援していきたいと思います!

最後まで読んでくださり、有り難うございました◎

それではまた、次回。

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