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マーケティング・経営基礎 Day2 ニトリとIKEA

Day2では、ニトリとIKEAの2つの会社を取り上げます。家具・インテリア業界が対象です。
まだ2回目であることもあり、市場分析から業界KSFの特定を実際に行うことと、それに加えて事業戦略の基本や評価方法を学ぶという基本的な講義ですが、2社の事例より自組織でも考慮されるべき内容が多くあり、学びの深い回となりました。

Day2に学んだこと

  • Day1で学んだ戦略策定を考えるフレームワークを使って、国内家具業界の市場分析や業界KSF特定までを行う

  • 加えて、バリューチェーン分析、VRIO分析、戦略オプション出し・評価、クロスSWOT、競争戦略、アンゾフのマトリクスを学ぶ

  • 新たなフレームワークを通して、ニトリとIKEAの事業戦略の違いを理解し自社業務の分析に活かす

個人的な洞察

Day2での学びは、私のビジネスへのアプローチに対して考えさせられることが多くありました。特に、ニトリのバリュー・チェーン分析を通じて、戦略的な人事ローテーションの重要性について深く考える機会を得ました。

ローテーションの重要性の再認識

私の組織ではこれまで、ローテーションは必要最小限に留められており、多くの同僚はその意義を疑問視していました。しかし、ニトリの事例を学ぶことで、人事ローテーションがバリュー・チェーンの最適化や人材育成において重要な役割を果たすことを理解しました。これは、ビジネスにおける各部門の連携強化と効率化に寄与します。

他部門との連携の新たな視点

これまで私は、他部門との連携を単なる効率化や知識共有のためと考えていました。しかし、組織全体が同じ価値観で物事を考え、ジェネラリストなスペシャリストを育成するためには、定期的なローテーションや部門間連携が極めて重要であることを学びました。

戦略選択の納得性

私の業務では、IT施策の策定において、選択した戦略の説明にしばしば苦労します。アンゾフのマトリックスを使用し、網羅的に考慮した上で戦略を選択し、その理由を明確にすることの重要性を認識しました。このアプローチは、特にIT知識がない経営層に対して、施策の選択理由を効果的に伝えるのに役立つと考えます。

結論

これらの学びから、自社組織では、戦略的な人事ローテーションと部門間連携の強化を推進し、組織全体のバリュー・チェーンを最適化する必要があると感じています。また、戦略の選択とその説明においても、より体系的かつ網羅的なアプローチを取ることが重要だと認識しました。

学びのメモ

経営戦略のフレームワークと理論

バリュー・チェーン分析:企業間での利益の差は、バリュー・チェーンの違いから生じる。主活動の分析を通じて、自社の強みと弱みを特定し、競争力を高める戦略を立てる。

コスト構造と事業経済性:家具・インテリア業界のコスト構造を分析し、販管費や原価の割合を理解する。密度の経済性を利用し、地域に店舗や物流センターを集中配置することでコスト削減を実現する。

IKEAの成長戦略

売上とコストのバランス:IKEAは売上を増やしながらコストを削減する戦略を採用している。この戦略は、バリュー・チェーンの効率化と業界KSFの実現に重点を置いている。

提供しない価値の重要性:IKEAでは、全体のバリュー・チェーンを通じて競争優位を築いている。部署間の連携が必要で、全体からのみ優位性が生まれる。

ニトリのバリュー・チェーン分析

継続的な成長の秘訣:ニトリは複数の店舗展開を通じて、市場の変化に合わせて成長し続けている。VC全機能でのコスト低減を実現し、顧客ニーズに対応することが可能となっている。

競争優位性の構築:ニトリは、他企業が追随できない独自のVC戦略を持っている。これにより、業界での競争優位を確立している。

参考資料・書籍

『ストーリーで学ぶマーケティングの基本ーーー 顧客視点で考える「買ってもらえる仕組み」の作り方』

『ストーリーで学ぶ戦略思考入門ーーー仕事にすぐ活かせる10のフレームワーク』

Day1をお読みになっていない方はこちらからどうぞ。


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