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3rd day in Seattle
私は、なんでこうも外に行きたかったのか。何も考えずに、とにかく衝動のままにSeatlle, 友達のいるKirklandに向かった。
滞在2日目までは旅というよりは、すみかを整えるような気分で、ゆっくりと過ごした。
2日目の夜。やっぱりjet lag(お酒はちゃんと飲んでいるし、それなりに酔っ払っているのだが、午前0時を過ぎると、目が覚めてしまう)なのか、単なる眠れないという現象なのかはさておき、真夜中に目が覚めたのだ。次の日はどう過ごそうかと前向きな自分との相談を深夜に始める。
私は、建築が好きだ。建築専門学校に行って勉強したこともある。今となってはそれは若気の至り、早計だったとしか思えない、意味のない行動だったかもしれない。その頃の友達との繋がりを思うと、そうではない、と思える時もあるのだが。
とはいえ、綺麗な建物を見ると心は昂ぶる。地球の歩き方や友達の教えてくれた観光情報の中で私が心惹かれた場所はこの2点。Seattle Public Libraryとワシントン大学の図書館。
まずは、レム・コールハースという現代建築家が建てた公共の博物館へ向かう。
偉大な建築家に建てられた建築物という印象で、恐れ多いものだ、お金を払って入るような感覚でいたが、要はPublic Livrary(公共の図書館)。本当にあっさりと、思いもよらない気軽さで中に入れる。よく考えたら当たり前だが、無料。
10階建のその建物は、やはり大規模で、しかもとてもカジュアルに人を迎えてくれる。
カラフルで、隔たりなく、あらゆる人種や信条、環境に置かれた人をいかにも現代風に、そっけなく、でも平たく受け止めてくれる。地上階のラウンジエリアにはホームレスと思われる男性もいたし、年老いた犬連れの男性も。
音楽に、映画、人気小説から歴史的な書物まで、あらゆるものを収蔵する。
アメリカとは、いかに懐の広い国であろうかと、感じ入る時間だった。
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