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茶室の花から広がる世界 〜花と漢方〜

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
お稽古をしている間にどんどん蕾が開いて
芍薬が丸く丸く膨らんだ。

芍薬

花びらの周囲がほわっと柔らかくなったような
空気が変わっていく瞬間。

実際に蕾の中に閉じ込められていた
湿度が広がっていったんではないかと想像する。
人間とは違う時の流れ、花の時間。

冒頭の言葉は
美人を表すものであると思っていたけど
古くは漢方薬の用い方を例えたものだと知り驚いた。

例えば、立てば芍薬。
立てば=イライラした状態のときには
芍薬の根が痛みや筋肉の緊張を取る効果があるということらしい。
それぞれの状態に合った漢方
=自然の力を取り入れると健康になれると考えると、健康な女性は芍薬・牡丹・百合の花のように美しいという意味にも受け取れる。

▽芍薬以外の捉え方は下記を参照。

ちなみに花入は鶴首(つるくび)。
鶴の首のようにすぅーっと伸びて美しい。
これまで鶴首は花入だけと思っていたけれど
お湯を沸かす釜にも
口が細まった鶴首釜(つるくびがま)があるのだそう。

鶴首花入に鶴首釜はやりすぎだよな…
何を組み合わせるといいんだろうと考える。
色々なお道具の存在を知ることで
空間が作り出せるようになると思うと楽しみしかない。

春のぼたん祭り@上野

なお、関東で芍薬をたくさん見られるのは下記のよう。行ってみたい。

子どもと牡丹を堪能できたのは上野東照宮。
2歳前だったかな。
花がそばにあるって嬉しい。
茶室の花から世界が広がる、それも嬉しい。


上野東照宮の牡丹


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