美しき朝食
「一流ホテルの朝食」
その言葉の響きだけで贅沢だし、
それを味わっている自分を想像するだけで
みぞみぞします。
日常生活で「朝」は最も慌ただしいし、
尚且つ出勤時間がお互い異なる我々夫婦にとって
“朝ごはんを一緒にきちんと味わって食べる”
という行為はかなり難易度の高いほうに分類されます。
休みの日でさえ取り敢えずなにかを口にいれ、
とにかく一分一秒でもはやく掃除や洗濯等やらねばならぬ朝のタスクに取りかかる、、
一体この感覚はなになん?って時々思う。
言語化しようにもしがたい、
とにかく何かに駆り立てられているのです。
だからこそ、だからこそなのですよ、
「ホテルの朝食」
それだけで甘美な響きに聴こえるのは。
もてなされ、最高の空間で、一緒に味わう朝食のおいしさはそうした日常とのコントラストあってこそ至福なのかもしれません。だからきっと私のおいしいと彼のおいしいはかなりの温度差があるとおもう、ぜったい。だって毎日あれもこれもそれもぜんぶわたしがやってあげて・
そんな朝食にふさわしい完璧な朝食会場でした。
夜のミステリアスな雰囲気とはがらりと表情を変えて吹き抜けからこぼれてくる光、その輝きたるや、何という神々しさでしょう。
そして本命の朝食。
視覚で味わう食のお手本のような鮮やかさ。
食べる瞬間に幸せを感じると人は無言になります。
こちら、手が写っておりますが若干の説明を加えさせてください。
はやく食べたいけれどもしっかり写真に収めなくては!と夢中になっていたら主人に白い目で見られたので「みてないで自分のちゃんと撮ってよ」と指示してた瞬間です。
うん、きっと彼にとってはただの食べ物なのだろう。
でも私にとってこれはアートそのもの。
お皿という白いキャンバスにあれよあれよという間に描かれた食の色彩。
美しき朝食に乾杯。
To Be Continued…
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