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2021.5.10(月)

毎晩、お味噌汁を少し多めに作るようにしていて、それを次の日の朝の娘の朝ごはんにしているのだが、朝にお味噌汁を温め直すと、夜よりもお味噌汁の香りがとても良く、美味しそうに感じる。

シャケと明太子のおにぎりを作り、それにお味噌汁をつけてあげると娘は美味しそうにたいらげて仕事へ向かう。朝の娘のご飯をゆっくり準備してあげられること。「いってらっしゃい」と送り出してあげられること。私にとってのしあわせはそんなこと。


最近実家から遠く離れて暮らしたいと思うようになった。それで、引っ越しも考えていた。でも時々ふとした瞬間に、この団地の住まいを豊かだなと感じることがあるのも事実。

この団地に住むまでは、10年以上も高い家賃を払って2DKのアパートに息子娘と私と3人で暮らしていた。台所と部屋が2つ。そして狭いベランダのアパート。一つの部屋はリビングに。その部屋はみんながご飯を食べたりテレビを見る部屋。そしてもう1つの部屋。そこに3枚の布団を敷いて親子3人ぎゅうぎゅうで寝ていた。なんならその部屋に勉強机もタンスもあった。それでもそれなりに幸せで楽しかった。けれど、今のこの団地の暮らしも悪くない。家賃が半分以下になった上に3LDKという広さになり、各自の部屋もできた。さほど新しくもないが、古くもなく、定期的に手入れさえしてあげれば、自分の住まいの部分は綺麗を保てている。

時々はベランダを水を流して洗ったり、玄関先をデッキブラシで洗ったり(玄関にツバメの巣があり、フンを落とすので放っておくと大変なことに…)お風呂などの排水溝なんかもこまめに掃除したり。そんなちょっとのことで快適な住まいが保てている。

この家賃、この広さ、この快適さが手に入る賃貸はまずないと言っていいだろう。さっきも安い賃貸物件をネットでググってみたら、狭い上に汚く…(古いだけなら許せるかもだけどベランダなどどうしようもなく汚かった…)そしてそんな物件でさえ、やはり今の家賃より高いのを見て、今の住まいのありがたさを再確認した。

引っ越したい理由は、親から遠く離れたいだけ。この家自体に特に不満はない。公営団地に住むと役員や月1の清掃は避けては通れないけれど、私的には、この家賃でこの部屋に住めるなら月1の清掃くらいなんてことないかなって思う。どうしても出たくない時は1500円払って休む手もある。1500円プラスして共益費支払っても、賃貸の家賃より全然安い。全然安いのだ。入りたてのころは掃除、そりゃー嫌だったけれど、今はほとんど参加している。慣れってすごいなと思う。役員も入ったと同時に済ませたのでしばらくは回ってこないだろうし。

先はどうなるかわからないけれど、わざわざ今引っ越さなくてもいいなと思った。娘になんと話そう。娘もいまのしあわせ、ありがたさに気づいてくれるといいのだが。

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