飯田 恵

デザインの企画制作会社を設立後、コムデギャルソンデザイン室、トランスコスモスなどを経て…

飯田 恵

デザインの企画制作会社を設立後、コムデギャルソンデザイン室、トランスコスモスなどを経て、デジタル起点で視覚文化研究の視点から、海外デジタルマーケティング会社でディレクターをしています。デザインでは難しいものをミクストメディア展開でライフワークとしてゆるりとおこなってます。

最近の記事

衣替え間近な秋日、夏名残な金魚すくい

日本伝統や春画文化を書いているライターさんと金魚すくいもできる「金魚坂」で和食ランチ、豚の角煮の美味しさに堪らんと思った週末。 10月1日から制服が冬服に衣替えされるこの時期に、夏名残の金魚すくいをしました。ずいぶんかなり久しぶりに小さな子に混ざって、すっごいたくさん(10匹程度)金魚をすくってしまい、羨望の眼差しを受けながら「ねぇちゃんすごーい」と羨ましがられてしまい照れました。久々にとてもモテた日中、新たな特技に、金魚すくいを加えようか本気で迷い中です。 この数年は食事

    • ナラティブ・ストーリーはキラキラ、ヒリヒリだけじゃない

      飽きもせずデザインを考えるとき「何が起点なんだろう?要望を丁寧にヒアリングすることやデジタル展開、新しいことの考案も、その一つなのですが、もっと本質的なことで大切にしていることは?」ということを、後輩のディレクターの「これからもやるんだけど、どうしてもディレクターなのかな。。。わからなくなる」という言葉をきっかけに、メモを整理するように本質的な掘り下げを試みていました。 私の家族は、飲酒運転に反対するNPOの代表と英語の先生をする母、車の販売を生業とする父と妹。親戚は大学

      • コンセプトからプロトタイプまでのシンプル思考

        行動パターンや集中点、優先順位づけ、どんなデザイン立案が可能か?を考えながら、自分の思考の癖を観察したり、デザイン思考の文献やデザイン関連書籍を読んでいると、依頼された時やアイデア出しの初段階で、「興味を持ち、共感することがとても大切」に改めて、そこがないと何も始まらないかも。。となりまして、その辺りのことを今回は、書いていこうかと思っています。 アイデアから改善提案で、聞き手の立場になる共感を聞き手の立場になりながら「何をゴールとしたいのか?、どのようなことが不安で、どの

        • 情報の地と図を「ヒラメキにつなげる」

          企業ブランディングの再構築または部分改変と、発信する情報のためのデザイン展開法や広告施策を立案していると、ときどき難しく考え過ぎてしまい、樹海に迷い込んだのかしら?似たような解決策ばかりになってしまい、閃きや答えが見つかりません。。。ということに陥ってしまうこと、ありませんか? そんなとき、いろんなアイデアや方向づけに応用可能な「情報編集、情報整理の基礎型」が、「地と図を変えてみる」になります。 地と図の関係性●地とは? 分母 情報をみる視点、背景:コンセプト 基礎部分→ 

        衣替え間近な秋日、夏名残な金魚すくい

          伝統芸能と新しさがキラッピカッ。光る場所

          もうすぐ日本の夏が終わりそう日本橋にある福徳神社や薬祖神社付近は、風鈴や提灯で日本の夏が演出されています。風が吹き、風鈴がとても涼やかな音を奏でてました。 日本のように季節の移り変わりを肌で感じられると、友達や仲間、一人で過ごした時間を、着ていた服装や日本人特有の虫の音色を聴く感覚も一緒に思い出し、なんともいえない気持ちになります。心模様を観察する楽しさがあるかもしれません。写真は、昨夜の福徳神社横。 福徳神社の下にある水戯庵の新しさコレド室町でおこなわれている夏のイベン

          伝統芸能と新しさがキラッピカッ。光る場所

          情報をデザインする型:構造の硬さと柔らかさの直感を合わせていく

          私の仕事は、依頼いただく企業などから ふんわりした要望をヒアリングして、ゼロからイチと1から10を整理、分類、方向付けしていくことから始まります。 依頼側だけでは解決が難しいけれど、なんかいいなぁ、面白そう、楽しそうという客観的な視点から、直感が動き始める最初のポイントを大切にしています。 上記の写真は、鉱物好きで自宅にある鉱物に私の思考パターンを視覚化してみた画像です。 意識と無意識の整理 方向性の流れは、インプットからアウトプットまで 1:新しい取り組みや施策

          情報をデザインする型:構造の硬さと柔らかさの直感を合わせていく

          先入観をなくした中立的共感型傾聴のススメ

          あれ? なんか方向ズレてる? こんなときどうしますか?エスノグラフィー的観察をしていると、社内に限らずディレクター同士の悩みで、解決策模索中が結構あったので、以前、ディレクター講座で思考法の基礎用で作成、使用した「こんなときどうしますか?」を公開します。 ● 依頼側(クライアント・決済者) 相談時点:ふんわりした短期から中期的(短期寄りな中期)な要望を持っている 状況:担当者の所属する部署内だけでは、方向性や解決までたどり着けない若干の不安と変化への期待を持っている ターゲ

          先入観をなくした中立的共感型傾聴のススメ

          日本橋の夏ノオト

          暑い日がずっと続いてます。日本橋の人の流れに大きく影響を与え、夏の風物詩となっているアートアクアリウムにご縁をいただき、数回伺いました。金魚にとって良質な環境になるように調整されているオリジナル水槽を、たくさんの人が撮影したり、夕方からはバーでお酒を飲みながら、楽しそうに見てまわっていました。 金魚は、自然界には存在しない魚 金魚の先祖は、中国の古書によると、西暦3~4世紀ごろ、揚子江の下流地方で時々、黄色のヒブナがとれるようになり、その後、赤色の魚を増やすことに成功し、

          日本橋の夏ノオト

          状況に応じて変わる「役割」の可変性

          情報をデザイン・編集する ○○ 「資質」を深掘りすることから、「役割を変えていく」 に発想の起点をづらすと いまより、楽しめたり、面白くなっていく。リーダーシップのスタイルは、集団が置かれている課題状況によって異なります。そのため、マネージメントやディレクション、プロデュースをする側が、目的に応じて、立場を変え、どのように行動するか?を踏まえて、現状の課題を整理し、明確な見える化をおこない、前回までにお伝えした「観察→比較」に、デザイン起点で情報を扱う人であれば必ず丁寧におこ

          状況に応じて変わる「役割」の可変性

          対話の深層を観察 日常編

          前回「ひとり→向かいあう→絆のバランスとは?」に続いて、「行動観察から、深層に気づくコミュニケーション」について、小さな講座で、話す+ディスカッションをしていく機会を、2つのチームでおこないました。そのことについて、noteでも共有させていただきます。 エスノグラフィー(行動観察) 行動を観察→質問→聞かれると回顧→気づき  に繋がるコミュニケーション 言葉の表層+メッセージの深層 耳を傾けて聞くことも大切ですが、慣れていない状態で傾聴を続けると、だんだん疲れてしまうこと

          対話の深層を観察 日常編

          ひとり→向かいあう→絆のバランスとは?

          先日、コミュニケーションとデザイン、ディレクションの型(技法、在り方)について密室の小演劇的プレゼンのような場で、話す機会がありました。一人からグループやチームまで、それぞれの段階や入り方で、おこなえることに違いがあります。整理や振り返りも含めて、noteにもまとめさせていただきます。 ● ひとりで できること ● 考えはじめる → 熟考 → シュミレーション (妄想たくさん含まれる) ・ひとり時間の使い方 状況リサーチから、市場や主流、社会的背景、それらが改変さ

          ひとり→向かいあう→絆のバランスとは?

          シングルタスク(のはず)だったある日のノートはカオス

          マルチタスクでは、中途半端になってしまうという実証研究が進み、今ではシングルタスク全盛にも関わらず。。。私のある日のノートは、どう見てもマルチタスク進行だったのでは?と気付いた今日。客観視点は何処へ行ったのでしょうか。時々、自分のことはパーツにより鏡でしか見れないと言い訳したくなります。 〔はじめましてのごあいさつ〕.・: デザインを通じて、心理ベースの動き、コミュニケーションや流通のあり方、ナラティブなど編集視点でクリエイティブストラテジーのような提案からブランディングに

          シングルタスク(のはず)だったある日のノートはカオス