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レミゼさんぽ petit Gavroche編


フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。
舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。
思い出しつつゆっくりと綴っています。

レミゼ祭り2021

現在、clubhouseもTwitterもFBも、どこもかしこもレ・ミゼラブルの話題で持ちきり。

私も、出来れば7月の上演中に帰国して観に行きたかったのだけど、まだまだ帰国後2週間隔離期間があって、間に合わず。
今年も観られない…

そんな時、以前は出来てたユーロスターに乗ってのロンドン週末遠征とかも、コロナとBrexitの2段構えでそう簡単にはいかなくなってしまった、仏英間移動…
(愛用のバラ園、ディヴィッド オースチンもBrexitのせいでと、EU配達やめちゃいました…涙)

そんな訳でレミゼロス解消に、パリにいながら出来ること、思い立ちました。

レ・ミゼラブルゆかりの地を、ロックダウンも明けて外出自由に出来る様になったことだし、巡ってみようと思います!

バスチーユ広場

まずは私もゆかりのオペラバスチーユがある、バスチーユ広場から。

映画でも描かれてますが、ガブローシュが住んでいた大きな象のモニュメント、あれが捨て置かれていたのが、バスチーユ広場でした。

あれ、ナポレオンがブロンズ(170,000キロ!!)で広場の真ん中に置こうとした噴水のサンプルに作られた物だったんですけど、ブロンズで出来る前にビゥオナパルト(ナポレオン嫌いのパリジャンたちは、軽蔑を込めてそう呼んでた)は失脚しちゃいましたのでね、放置となった訳です。


広場の東南の角って書かれているので、現在のオペラバスチーユの前辺りと思って間違いないと思います。
(オペラ座は、バスチーユ駅跡地に建てられた)

(↑この辺り)

ガブローシュって、エポニーヌの弟だって知ってました?
原作読むと、新しい発見が沢山あって、面白いです!

(簡単に説明しますと、マダムテナルディエは男の子はうるさいからと嫌って扱いも酷かった挙句、ガブローシュが象に住んでいた頃は一斉摘発で夫妻は牢獄にいたのです。
ちなみに、ガブローシュのセリフはひどい隠語の上死語も多くて、訳すハードル高いです。テナルディエ一味然り)

では、象の跡地からテナルディエが投獄、脱走をしたフォルス監獄跡地まで、まずはプチ散歩。

サンマルタン運河

実はずーっと以前、この中の一艘が売りに出ていて本気で購入検討した事あるんです。アトリエとして使いたいなと思いまして。

目の前がオペラバスチーユ。

外アトリエ勤務中とか、招待で歌いに来ているオペラ歌手達に貸せるから、無駄になる心配もないし。
結局、理不尽な条件付きだったので交渉決裂でしたが。

と言う訳で、私のだったかも知れなかった小船を眺めつつ(手前はメトロのホーム)、河を渡ってrue saint antoineへ。

サンタントワンヌ通り。

パリ右岸の目抜き通り、リヴォリ通りに途中から名前が変わる通りですが、レミゼにもガブローシュやマリウスの章でしょっちゅう出て来ます。
マリウスとコゼットは、この通りを通って結婚式に向かってます。

今回は、その道順を辿って行く感じになります。

ここからバリケードのあったchâtelet les halles シャトレ レ アルまで、3駅。

頑張って歩きますよー👍


バスチーユ広場から5分程の所にrue de biragueと言う脇道があり、そこを右に曲がりますと、パリ一美しいと言われる、ヴォージュ広場に着きます。


そこの一角に、引越し魔と言われたヴィクトル ユゴーが10年以上住んだと言うアパルトマンがあり、今はmaison de Victor Hugoとして一般公開されています。


今回はガブローシュの縄張り散歩なので、詳しくはまた次の機会に取り上げる事にします。

サンポール教会


そこから更にサンタントワンヌ通りを進んで行くと、サンポール教会が見えて来ます。

コゼットとマリウスが結婚式を挙げた教会ですね。

当時のブルジョワと言えばパリ左岸だし、そもそもマリウスとコゼットが出会ったのもリュクサンブール公園なので、てっきり左岸在住かと思ってたんですよね、私。

それが、パリの立地がだいたいわかって来た頃に良く読み直してみたら、なるほどマリウスのおじいちゃんは引退して右岸に移り住んでいたし、ジャンバルジャンもプリュメ通りから逃げたあとはマレ地区に隠れ住んでいたって事で、区内の教会ここだった、って事でしょう。

prison de la force フォルス監獄跡地



その向かいに、rue Malher があって、そこにテナルディエが入れられた監獄、prison de la forceがありました。

そこから脱獄する際、必要だったロープが切れていて使えず、立ち往生しているうちに疲労困憊で動けなくなった彼を助けるために、一味のモンパルナスが子供で登って行けるであろうガブローシュを探しに象のオブジェまで行き、また戻ったのが私も通って来た道、rue saint Antoineです。

ここから先、ジャンバルジャンが隠れ住んだ 7rue l’homme armée ロマルメ通りがあった、現在のrue des Archiveに向かいますが、続きはまた次回。

動画

今回、レミゼ散歩を動画にまとめてみました。

ご興味ある方、ぜひご覧下さいませ。

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