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観劇を日常に。

ここ最近、また上演ブームで週末の早替え衣装さんの打診をされる日々が続いています。

普段はアトリエ勤務ですが、とにかく劇場が大好きなので早替えのお話もできる限りは受けています。
とにかくロックダウン以降パリ郊外の早替えさんが減ってしまってどこも苦労して探しています。

ていうか、さっきの電話はパリ市内の劇場だったわ。
オペラガルニエ近くにある、ガルニエと似た作りの凄く素敵な劇場で是非お受けしたかったのだけど、うち1日だけ他の劇場と被ってしまって残念ながらお断り。

あー、行きたかった…

フランスの観劇事情

さて、そんなフランスの観劇事情ですが、とても深く生活に根付いています。

日本にいた頃は、舞台を観に行くと言うのは相当特別な事で、観劇が趣味の私は"ちょっと変わってる"くらいの扱いを受けることもしばしばでした。

フランスに来て最初に驚いたのが、マドレーヌ近くのカフェでお隣に座っていたカップルの会話。

(今思えば盗み聞きだったのだけど、当時はフランス語勉強中で、とにかく必死で色んな人たちの会話を聞いて耳を慣らしていたので、カフェでも自然と聞いてしまっていました💦)

で、その方達、
「今夜どうする?」
と、その日のおデートの相談中だったのだけど、彼氏さんが一言、
「すぐそこだから、とりあえずハーフプライスに何が出てるか見に行こう。」
って言ったんです!

ハーフプライスってロンドンとかでもありますが、パリにも売れ残った舞台のチケットが、当日半額で売り出されるチケット売り場。

こんなに自然に、やることなかったらとりあえず観られる舞台探そう、って発想、すごいなー、と思ったものでした。

子供の頃から観劇教育

子供を育て始めてみると、また驚いたことに生後半年くらいから観られる舞台が沢山、その多くは無料で上演されている事を知って、驚きました。

生後半年対象のものは、大抵はセリフのない15分くらいのもので、その後月齢、年齢に合わせて少しずつ上演時間の長い舞台を観に行って長さに慣らされるので、娘は初キャッツも初宝塚も、5歳の時。
問題なく大人しく観劇できるだけの訓練は出来ていました。

その後、7歳の時に全く英語が分からない頃にロンドンにミュージカル観劇に連れて行って、滞在中は毎晩楽しく観劇してました。(モンティパイソンのスパマロットだけは、難し過ぎて笑いのツボが理解出来なかった😅)

これは性格もあるでしょうからお国柄だけではないと思いますが(実際、11歳の息子はまだミュージカルデビュー出来ていません)、学校で行く観劇の授業も幼稚園からあるので、国を挙げての文化教育がしっかりしていると言えると思います。

そんな教育もあってか、劇場に行くというのが日常的な事なのでしょう。
お陰で私も大好きなお仕事を続けられているので、フランスには感謝です🙏

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