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初めての家出

アタックZEROのCMを芸人さん縛りでやったら…。
って、ずっとシュミレーションしてるんやけど。←暇か!

同じ年代で、イメージにピタッとあわせるのが本当に難しく。キャスティング考えた人とあのCMに出てる役者さんの唯一無二感たるぞや、と1人震える。

※敬称略してます。悪しからず。
猟奇的 (松坂桃李): チュートリアル 徳井
癖強め (賀来賢人): アルコピース 平子
突っ込み(菅田将暉): ハライチ 澤部
熱血 (間宮祥太朗): 劇団ひとり
爽やか (杉野遥亮): レインボー 池田

まだ、納得はいってない…。

そろそろはじめてくれ。

会社の帰り、なんとなくバスの外を流れる景色を見ていた。天気は、雨。
初めての家出を思い出す。

と、ここまで書いてお伝えしますが…。
初めての家出は、めっちゃお天気の日です…。(え?最初のフリなんやったん?)

※時を戻そう※

4~5歳の頃の話。
後にも先にも、家出はこれ1度だけ。
思春期には、家出が必要なほど荒ぶることはなかった、と思う。(本人調べ)

その日、いつものように幼稚園から帰ってくると、近くのお家でお葬式いとなまれていた。
まだ、近しい人が亡くなったことはなくて。
初めて見るお葬式。なんなら、人が集まって何かしている、くらいの認識だった。

今となっては、よく理由を覚えていないんだけど。
黒い服の集団の真ん中に鳥かごに入った真っ白な鳩がいた。(恐らく、そういうおくり方なんだろう。)

「可愛い鳥~!」

好奇心が爆発した刹那、迷わずその黒い服の集団をかき分けて鳩を見に行った。

黒い集団、白い鳩。真っ赤なカーディガンの女の子。
真っ青な空に数羽の鳩が飛び立っていく。

視線を移すと、人混みの隙間から鬼の形相のオカンが見える…。

やべぇ。

何かをやらかしたことだけは、すぐ分かった。
なんかオカン、めっちゃキレてる…。

次に覚えているのは、実家の階段の踊場で死ぬほど怒られてる映像。
自分がどんな風に怒られてたかは、ほとんど記憶にないけど、階段ごしの玄関が涙で滲むのだけ覚えてる。

どちゃくそに怒られた後、家出を決意。
そのまま家を飛び出した。

といっても、幼稚園児に行き先なんかあるわけない。
とにかく隠れなっ!
選んだのは、近くの駐車場に停まってたダンプカーのうしろ。

前輪のすぐ前、縁石のコンクリートに腰を下ろす。
おっきなタイヤの間から向こうの景色が見える。
もちろん、誰もうちには気が付かない。

しばらくして、見覚えのあるツッカケが見えた。
何度も横切るツッカケ。
おばあちゃんのものだ。

さすがに、良心が痛んだ。
「おばあちゃん、ごめん。」

さすがに、何回も行ったり来たりするツッカケを眺めていたら、我慢出来なくなって飛び出した。
どれくらいの時間が過ぎたんかな…。

そっからは、最悪やった。
おばあちゃんがうちを探すために片っ端から訪ねた、近所のおうちに一軒一軒頭を下げて回る。

ただでさえ盛りだくさんな1日。
泣きつかれてる上に、恥ずかしいやら、しんどいやら。
その辺で記憶が途切れてる。

これが、今でも鮮明に覚えている初めての家出。

後にも先にも、お葬式で白い鳩が飛んでいくのは見たことない。

お葬式が行われていたお家の人も、いつの間にか引っ越して、今は違う家族が住んでいる。
もう、30年以上前の話。

あんなに探してくれたおばあちゃんは、5年ほど前に亡くなり。鬼の形相で怒ったおかんは、随分まるくなった。

こうして、思い出を積み重ねてきた。

どこにいる、どんな人も。
小さい出来事の積み重ねで、毎日が出来上がってる。

これからは、どんな思い出が足されていくのか分からないけど。これから足される『思い出』が、カラフルで多幸感に包まれますように、とそっと神様にお願いする。

最近は、こんなこと考えてました。
最後まで読んでくださって、おーきにです。

週中。
まだまだイレギュラーの人も、通常運転の人も。もうちょい頑張ろ。

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