森に興味を持ったのはいつからだったろう

森に興味を持ったのはいつからだったろう

私が山暮らしがしたいと思い立ったのは
2年前ですが、

それまではぼんやりと、
いずれは田舎暮らしをして
自分たちが食べる分くらいの野菜は
自分の畑で育てたい。

そんなことを考えていました。


私が生まれ育ってきたのは
関東平野ということもあり、

私にとって山という存在は
せいぜい千葉県にある
祖父母の家の裏山くらいのものでした。

だから
深く広い山や森の側で暮らすというのは
どこか遠い国でできることのような
おとぎ話の世界のような、
そんな感覚ですらありました。

そこに少し変化が出たのが約4年前。

当時勤めていた会社を辞め、
やや精神的に疲弊していた中で
もう一度自分が在りたい生き方を
見つめ直したところから、

自分が自然や動物、土や植物という存在が好きだったということを思い出したのです。

私にとってそれは当たり前すぎて、
また、目の前の仕事や暮らしに精一杯で
その"好き"を意識して捉えるということすら
忘れていました。


改めて遡れば、
子供の頃から大自然に興味がありました。

幼少期に何度も繰り返し観たのは
ディズニー映画の
『ライオンキング』『バンビ』

純粋に可愛い動物たちが好きだったから
ということもありましたが、

サバンナの大自然の中で繰り返される命の循環
人の手の入らない美しい森の多様性
そこに生きる数々の生き物たちの姿に
子供ながらに感動し
毎回胸が熱くなっていたのを思い出します。

いつか私もこの中に混ざりたい
なんて思っていた気がします。


そして小学生の頃は
毎週動物番組にかじり付き、
野生動物の生き様に惚れ惚れしたり。

いつか私も
こんな野生動物たちのような力を身につけて
強く美しく生きるんだ
なんて、夢見ちゃんマックス時代に突入。


当時は合唱部に所属していましたが、
その頃に1番好きだった楽曲が
『森』という曲でした。

ご存知の方もいるでしょうか?

 森の静けさを 通り過ぎるとき
 風の音を聞く
 水の香りが流れる
 森の長さが 森の深さが
 静かに雨となる

たったこれだけの詩を歌う合唱曲です。
この詩以外は全てル〜とラ〜で構成されてます。
すごいですよね。

それは小学生にしてはやや大人びた楽曲だなと
今となっては思いますが、

なぜか1人で練習していると
涙が滲んでくるくらい
私には美しく心地のよい音楽でした。

この楽曲で県のコンクールで銀賞を取ったことも
良い思い出です。

また、中学生になると
たまたまテレビで観た
『大草原の小さな家』に心奪われ、
そんな暮らしにも憧れていました。


とまぁこんな様子で、
大自然が憧れの存在である子供時代でしたが。

リアルの場で言えば、
その1番最初の種はきっと
幼少期に母が連れ出してくれた散歩道であり、
父が連れて行ってくれたキャンプなども
今も記憶に色濃く残っています。

キャンプは
ほとんどが夏休みの間だったということもあり、
暑い日差しの中
森に入れば涼やかに通り過ぎる風が心地よく、
風に揺れる木々の隙間から
キラキラと木漏れ日が差し込む景色が
夏の定番の楽しみになっていました。


こんな風に思い返せば
それなりに自然に親しみ
なかなかの自然好きな子供時代
だったことに気づきます。

それが、
いつしか私の心にしまわれて
こんなに関心のある存在であったことを
忘れていってしまう時期が
高校時代に訪れるのですが。

その辺りの話はまた今度にしましょう。


ここまで読んでいただき
ありがとうございました(^^)

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