地球カイギ #2

第二週目(6/12)の #地球カイギ の備忘録と、自分が考えたことの記録。
今回は、最近一般にも話題に上がるようになってきている「プラスチック問題」について。

プラスチックの何が問題なのか

プラスチックが環境に良くないから使用量を削減しようとしているのは知っているけど、「何が」環境に良くないのかを知らない人が多いのではと思う。
自分は環境問題に興味があって時々調べ物をするから多少の背景は知っているが(それでも私はまだまだ知識が足りないのだけど)、普段そういうことをしていない人と会話をしていると、「環境に良くないから、最近プラ製品を減らしているらしい」と思っているだけのような印象がある。

プラスチックの利用が問題になっている理由としては、主に下の二つが挙げられる。
・マイクロプラスチックが水中などに流出し、動物の体内に蓄積されている
・プラのリサイクル率が非常に低い。これまでに生み出されたプラスチックのうち、リサイクルされているのはたったの9%である

上に載せた記事が比較的わかりやすくまとまっているなあと思うので、何が問題なのかについて知らない人は是非読んでみてほしい。

マイクロプラスチックとは何か

マイクロプラスチックについては上の記事でも触れられているが、今回のカイギで知ったことも交えつつここにも書いておこうと思う。

そもそもマイクロプラスチックとは、その名の通り「非常に小さなプラスチック」のことである。5mm以下のサイズのプラスチックがこれに当たる。

PE やPPをはじめとするプラスチックは可塑性があり、加工しやすいのが長所である。しかしその反面、紫外線や衝撃に弱く、細かく砕けてしまうことがある。この結果できる小さなプラスチックが「マイクロプラスチック」の正体である。

海洋に流れ出したマイクロプラスチックは、プランクトンや魚、鳥など、海洋に生息する生物が体内に摂取してしまう。さらにこれを人間が食べる可能性もある。
生物にどのような影響を及ぼすのかについては研究中であるが、発がん性物質などの有害物が体内に蓄積していくことも考えられている。

身近な「一次的マイクロプラスチック」

上に書いたように、元は大きなプラスチックだったものが小さくなってできたマイクロプラスチックを、「二次的マイクロプラスチック」という。
もう一つ、「一次的マイクロプラスチック」というものがある。これは化粧品に含まれるスクラブ剤など、もともと小さいものである。

個人的に驚いた(というよりも恐怖を感じた)のは、合成繊維でできた洋服も、洗濯をすると摩耗し、一次的マイクロプラスチックが出てくるということだった。一次的マイクロプラスチックの流出源のうち合成繊維からのものは35%を占めていて、割合として一番多いそうだ。

自分のクローゼットには、合成繊維でできた服がたくさんある。ということは、私がこれらの洋服を着て、洗濯をするたびにマイクロプラスチックを生み出してしまっている、、と考えると、恐怖と罪悪感を感じた。次からは表示をよく見て洋服を買おうと思った。

そもそもプラスチックは「使い捨て」のために生まれたものではない

このことについて知っている人はかなり少ないように思う。
これは今回のカイギで知ったことではなく、自分が大学受験の勉強をしている時に読んだ英語の長文で知ったことである。わたしは理系だったので、英語の試験問題に出てくる文は数学や生物学などに関するものが多かった。

わたしが読んだのは、プラスチックの誕生と普及、そして現在起こっている問題について書かれたものだった。
プラ製品はレジ袋やペットボトルなどの「使い捨て」のイメージが強いが、元々は使い捨てのために生まれたのではなく、「軽くて丈夫」「錆や腐食に強い」などという性質から、繰り返し使える容器などを作るための素材として生まれた、ということが書かれていた。

プラスチック製品が作られた当初はこんなに環境に大きな負荷を与えるつもりではなかったようだ。しかし技術が進歩し、多様な製品が作られ使われるようになったことで、いつの間にか「使い捨て」のイメージが根付いてしまったのである。

結局は「適材適所」が大切

結論としては、これに尽きると思う。

プラスチックだけでなく、紙袋などでも、使い方によっては環境に負荷をかけることになる。生産のされ方、使用するときの持続性、処分のされ方など、自分の目には見えないところまで考えた上で「何を何回使うか」ということが大切になってくる。

どういうときにどのような素材のものを使うべきなのか、自分自身でもいろんな方面から情報を集め、総合的に判断した上で使っていくようにしたいと思った。そのような情報がもっと開示され、手に入れやすくなるような社会になってほしいし、自分にできることはないかと考えるようになった日だった。

創作活動費として大切に使わせていただきます。